衝撃、驚愕、史上最高――。今季のMLBで快進撃を続けた大谷翔平の形容する言葉は、数多に存在する。
メジャー挑戦4年目を万全の状態で迎えた大谷は、史上初の「クインタプル100」(投打5部門での100超え)や投打両部門でのオールスター選出などさまざまな金字塔を打ち立てた。そのなかでも打撃パフォーマンスは圧巻だ。
残した数字がポテンシャルを如実に物語る。打率こそ.257にとどまったが、本塁打数はアメリカン・リーグ2位の46本。さらに100打点(リーグ13位)、長打率.592(リーグ2位)、OPS.965(リーグ2位)と、いずれもMLBで上位に位置するハイアベレージだ。
そんな日本のカリスマスラッガーを最も抑え込んでいるMLB投手は誰なのか。調べると、意外な投手の名前が浮上してきた。
まず、ニューヨーク・ヤンキースの剛腕ゲリット・コールだ。過去17度の対戦で打たれたヒットはわずか3本(打率.177)のみと圧倒的だ。今季の対戦成績だけに絞って見ても6打数無安打で、そのうち4打席は空振り三振に切って取っている。
もっともコールは「いつも不安だ。抑えられたのはラッキーでしかない」と語り、驕り高ぶるような素振りは見せていない。球界の盟主ヤンキースと9年総額3億2400万ドル(約357億5000万円)の大型契約を締結する剛腕が、ここまで警戒網を張っているのだ。大谷といえども打つのは容易ではないのかもしれない。
一方で、やや意外だったのは、シアトル・マリナーズの左腕ジュスタス・シェフィールドだ。
エンジェルスと同地区のライバルに所属する現在25歳の左腕は、通算防御率がなんと5.58。さらに守備の関与しない与四球・奪三振・被本塁打という投手責任を基に防御率を割り出すFIPも、通算4.76(2021年は5.66)と、お世辞にも好投手とは言えない。
しかし、対大谷となると、MLB屈指の"キラー"ぶりが顔を覗かせる。通算で10打席対戦して打たれたヒットは0本。今季も6月3日の直接対決で3打席連続三振に切って取るなど完全に抑え込んだ。
投打の二刀流で圧倒的な功績を残した大谷。そんな超人スターにも、苦手とする天敵はいたのだ。来シーズン以降、この二人の投手を27歳のサムライがいかに攻略するのかに注目したい。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】"歴史的なシーズン"をホームランで締め括る!二刀流で大躍進を遂げた大谷翔平の2021年を厳選!
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
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そんな日本のカリスマスラッガーを最も抑え込んでいるMLB投手は誰なのか。調べると、意外な投手の名前が浮上してきた。
まず、ニューヨーク・ヤンキースの剛腕ゲリット・コールだ。過去17度の対戦で打たれたヒットはわずか3本(打率.177)のみと圧倒的だ。今季の対戦成績だけに絞って見ても6打数無安打で、そのうち4打席は空振り三振に切って取っている。
もっともコールは「いつも不安だ。抑えられたのはラッキーでしかない」と語り、驕り高ぶるような素振りは見せていない。球界の盟主ヤンキースと9年総額3億2400万ドル(約357億5000万円)の大型契約を締結する剛腕が、ここまで警戒網を張っているのだ。大谷といえども打つのは容易ではないのかもしれない。
一方で、やや意外だったのは、シアトル・マリナーズの左腕ジュスタス・シェフィールドだ。
エンジェルスと同地区のライバルに所属する現在25歳の左腕は、通算防御率がなんと5.58。さらに守備の関与しない与四球・奪三振・被本塁打という投手責任を基に防御率を割り出すFIPも、通算4.76(2021年は5.66)と、お世辞にも好投手とは言えない。
しかし、対大谷となると、MLB屈指の"キラー"ぶりが顔を覗かせる。通算で10打席対戦して打たれたヒットは0本。今季も6月3日の直接対決で3打席連続三振に切って取るなど完全に抑え込んだ。
投打の二刀流で圧倒的な功績を残した大谷。そんな超人スターにも、苦手とする天敵はいたのだ。来シーズン以降、この二人の投手を27歳のサムライがいかに攻略するのかに注目したい。
構成●THE DIGEST編集部
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