数多の日本人選手が挑戦を続けてきたMLB。各国のトップスターが集う文字通りの大舞台に、このオフ、新たなサムライが乗り込むかもしれない。広島カープの鈴木誠也である。
【動画】甲子園で虎党を黙らせる圧巻弾! 鈴木誠也の豪快アーチをチェック
二松學舍大学附属高校からプロ入りして9年、鈴木はコンスタントに好成績を収めてきた。とりわけ今季は圧巻の一語で、10月18日現在の打率はセ・リーグトップの.320。さらに本塁打もリーグ1位の村上宗隆(ヤクルト)と1本差の38本、長打率は.650と軒並みハイアベレージを記録している。
今夏に開催された東京オリンピックでは、全5試合で4番を務めた。そんな国際舞台でも声価を高めた27歳は、FA権の獲得までまだ2年もある。そのため、仮に今オフに国外移籍するとなった場合には、ポスティングシステムを利用しなければならない。
獲得に乗り出す球団がなければ話にならないが、数多くの好打者を生み出したNPBで注目を集めるサムライは、いまやアメリカでも垂涎の的だ。野球専門サイト『Bleacher Nation』は、「国際的な移籍市場において今年最大の話題となっているのは、セイヤ・スズキだ」と銘打った記事内で、すでに獲得に動いているとされる球団名を具体的に示した。
「セイヤ・スズキは日本で結果を残してきた、NPB最高のバットマンのひとりだ。すでに興味を抱いている球団としては、マリナーズ、レンジャーズ、ブルージェイズ、レイズ、フィリーズ、ロイヤルズ、そして球界の盟主であるヤンキースが取り沙汰されてきたが、カブスも他球団に負けず劣らずフィットする。
カブスは再建の途上にある。そのため、もしもポストシーズンに進出できなくても、"戦犯"のやり玉に挙げられる心配がない。さらに今夏のトレード市場で売り手に回ったことで、そこから捻出した獲得資金も豊富にある」
また、野球界のあらゆる移籍情報を発信し続けている『MLB Trade Rumors』は、今年8月に米紙『LA Times』の取材で「チャンスがあるなら、最高の舞台でプレーしたい」と語った本人のコメントを引用し、「この冬に挑戦するという確証はまだないが、本人は意欲的だ」とレポート。そのうえで、次のように論じている。
「対戦する投手の質という点で違いはあるものの、スズキはNPBで最高レベルの才能を持つ打者だ。彼がそのリーグで残してきた成績からも十分に読み取れる。そんな実力派がこの冬にメジャー移籍に名乗り出るのであれば、FAが予想されるカイル・シュワーバー、マイケル・コンフォート、ジョク・ピーダーソン、エディ・ロザリオ、トミー・ファム、ホルヘ・ソレア、クリス・ブライアントら人気銘柄が集う外野手市場のなかでも、最も魅力的な選択肢のひとつになるだろう」
はたして、日本球界屈指のバットマンは、このオフに海を渡るのか。日本プロ野球のシーズンはまだ終わっていないだけに、鈴木が挑戦を表明するかは不透明ながら、その動向にはますます注目が集まりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】甲子園で虎党を黙らせる圧巻弾! 鈴木誠也の豪快アーチをチェック
二松學舍大学附属高校からプロ入りして9年、鈴木はコンスタントに好成績を収めてきた。とりわけ今季は圧巻の一語で、10月18日現在の打率はセ・リーグトップの.320。さらに本塁打もリーグ1位の村上宗隆(ヤクルト)と1本差の38本、長打率は.650と軒並みハイアベレージを記録している。
今夏に開催された東京オリンピックでは、全5試合で4番を務めた。そんな国際舞台でも声価を高めた27歳は、FA権の獲得までまだ2年もある。そのため、仮に今オフに国外移籍するとなった場合には、ポスティングシステムを利用しなければならない。
獲得に乗り出す球団がなければ話にならないが、数多くの好打者を生み出したNPBで注目を集めるサムライは、いまやアメリカでも垂涎の的だ。野球専門サイト『Bleacher Nation』は、「国際的な移籍市場において今年最大の話題となっているのは、セイヤ・スズキだ」と銘打った記事内で、すでに獲得に動いているとされる球団名を具体的に示した。
「セイヤ・スズキは日本で結果を残してきた、NPB最高のバットマンのひとりだ。すでに興味を抱いている球団としては、マリナーズ、レンジャーズ、ブルージェイズ、レイズ、フィリーズ、ロイヤルズ、そして球界の盟主であるヤンキースが取り沙汰されてきたが、カブスも他球団に負けず劣らずフィットする。
カブスは再建の途上にある。そのため、もしもポストシーズンに進出できなくても、"戦犯"のやり玉に挙げられる心配がない。さらに今夏のトレード市場で売り手に回ったことで、そこから捻出した獲得資金も豊富にある」
また、野球界のあらゆる移籍情報を発信し続けている『MLB Trade Rumors』は、今年8月に米紙『LA Times』の取材で「チャンスがあるなら、最高の舞台でプレーしたい」と語った本人のコメントを引用し、「この冬に挑戦するという確証はまだないが、本人は意欲的だ」とレポート。そのうえで、次のように論じている。
「対戦する投手の質という点で違いはあるものの、スズキはNPBで最高レベルの才能を持つ打者だ。彼がそのリーグで残してきた成績からも十分に読み取れる。そんな実力派がこの冬にメジャー移籍に名乗り出るのであれば、FAが予想されるカイル・シュワーバー、マイケル・コンフォート、ジョク・ピーダーソン、エディ・ロザリオ、トミー・ファム、ホルヘ・ソレア、クリス・ブライアントら人気銘柄が集う外野手市場のなかでも、最も魅力的な選択肢のひとつになるだろう」
はたして、日本球界屈指のバットマンは、このオフに海を渡るのか。日本プロ野球のシーズンはまだ終わっていないだけに、鈴木が挑戦を表明するかは不透明ながら、その動向にはますます注目が集まりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部