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「復帰の可能性も高まる」阪神サンズの“微妙な去就”に韓国メディアが熱視線!「非常に魅力的なオプションだ」

THE DIGEST編集部

2021.11.10

スタートダッシュに成功した今季の阪神を力強く支えたサンズ。後半戦の失速もあって再契約は微妙な状況にあるが……。金子拓弥(THE DIGEST写真部)

スタートダッシュに成功した今季の阪神を力強く支えたサンズ。後半戦の失速もあって再契約は微妙な状況にあるが……。金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 虎の助っ人砲は、このまま去ってしまうのか。阪神タイガースで日本球界2年目のシーズンを終えたジェリー・サンズの去就が注目されている。
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 1年目に打率こそ.257ながら19本塁打、64打点で残留した34歳は、目下、微妙な立場にある。2年目の今季は、前半戦こそ打棒を爆発させたが、後半戦に入ると調子が低迷。結局、レギュラーシーズンの成績が打率.248で20本塁打、65打点に終わり、ファーストシリーズで敗退したクライマックスシリーズでは外国人枠の関係から、メンバー外となっていた。

 球界でも屈指の広さを誇る甲子園で20ホーマーを達成したパワーを評価すべきという向きもある。だが、好不調の波の激しさから、今季22本塁打を放ったジェフリー・マルテとの交渉状況などで、サンズの去就は流動的だと言われている。

 そんなベテランスラッガーに熱視線を送るのが、韓国球界だ。

 2018年から約2年間、キウム・ヒーローズに在籍したサンズは、2019年にKBOリーグ(韓国プロ野球)で打点王を獲得した十分すぎる実績がある。ゆえに微妙な立場にある現状は、再獲得のチャンスと見られているようだ。韓国紙『朝鮮日報』は、「かつての打点王が、ふたたび戻ってくるかもしれない」と期待を寄せている。

「日本でフリーエージェントとなる可能性が報じられているサンズ。もしも、彼が阪神を退団するとなれば、日本の他球団はもちろん、KBOリーグ復帰も可能性が高まる。とくに彼が日本へ去った2年間で外国人打者のクオリティーに頭を痛めてきたキウムにとっては、球団史で最も成功を収めた助っ人を迎え入れるのは、非常に魅力的なオプションになる」
 
 今季のKBOリーグで5位に終わったキウムは、中軸を担える外国人打者の獲得が急務とされている。デビッド・フレイタスが43試合で打率.259、2本塁打に終わると、途中加入のウィル・クレイグも61試合で.248、6本塁打と低調なパフォーマンスに終始した。

 それだけに韓国時代の2年間で40本塁打、150打点をマークしたサンズに白羽の矢が立つのも無理はない。韓国メディア『スポーツ朝鮮』は、「サンズのコンディションが何より重要だ。アメリカでプレーしている選手を始め、他の候補選手と比較する」と語ったキウム関係者のコメントを伝えたうえで、次のようにレポートしている。

「近年のKBOリーグで成功を掴む外国人打者が少なくなったなかで、大きな成功を収めたサンズとの再契約は、間違いなくキウムにとって重要な案件のひとつだ」

 昨オフに阪神がメル・ロハスJr.を獲得した際には、家族を含めたサポート役に買って出たことが話題となったサンズ。若虎たちへのアドバイスも欠かさず、グラウンド外での貢献も大きい助っ人砲は、9日に球団SNSで「来年も皆さんに会えることを期待している」と語り、帰国の途についたが、はたして――。

構成●THE DIGEST編集部
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