MLB

ブルージェイズ地元紙記者がゲレーロJr.ではなく大谷翔平に投票した理由は?「リスペクトすべきだ」とファンに訴え

THE DIGEST編集部

2021.11.19

投打ともに異次元の活躍を見せた大谷。満票でMVPを獲得は史上19人目の快挙だった。(C)Getty Images

 ライバルの贔屓紙の記者も大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェル)のMVPを認める。

 現地時間11月18日、野球ファンの誰もが首を長くして待ったMLBのMVP発表が行なわれ、アメリカン・リーグでは満票で大谷翔平が選ばれた。日本人では2001年のイチロー以来、2人目となる快挙をやってのけた。

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 今回のMVP選出の投票権を持つのは、全米野球記者協会に属する記者で、1都市2人の合計30名だ。対象は全選手あるなかで、30人の投票者全員が、1位票で大谷に投じたのだ。

 無論、ファイナリストとなったブラディミール・ゲレーロJr.とマーカス・セミエン(ともにトロント・ブルージェイズ)には1位票も入ってはいない。それはブルージェイズの地元紙『Toronto Star』のグレゴア・チザム記者も同様だった。

 地元の英雄であるゲレーロJr.を2位票で投じたチザム記者は、自身のSNSで「オオタニは特殊で、魔法のトリックと呼ぶ人を見てきた」と今季を振り返ったうえで、「誰かが彼は良い打者ではあったけど、サイ・ヤング賞(年間最も優秀な投手に贈られる)はオオタニに投票したかと尋ねてきた」と投手としては認めていないファンがいたことを明かした。
 
 これに同記者は、「その情熱は理解するけど、なぜ彼の業績を減らしたいのか理解できない。ゲレーロJr.に勝ってほしいと望むブルージェイズ・ファンであれば理解できる。彼が勝てなかったファンの失望も分かる」とファンの意を汲んだものの、大谷を選んだ理由をこう述べた。

「オオタニは平均的な先発投手でもDHではない。彼は投打ともにエリートだ。誰に勝たせてあげたかったかではなく、野球ファンとしてリスペクトすべきだ」

"野球の神様"と称されたベーブ・ルースをも凌駕する数々の偉業を見せた27歳。そのパフォーマンスは、敵味方関係なく誰もが惚れこんだようだ。

構成●THE DIGEST編集部 

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