史上最高の称号を巡ってMLBで論争が巻き起こっている。
論争の原因となったのは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、現地時間11月18日に満票でアメリカン・リーグのMVPに選出されたニュースだった。
【動画】打撃音が爽快! MVP受賞した大谷翔平の全46本塁打を一挙振り返り!
MLB史上でも19人目しかいない満票選出を受けた大谷。前例のなかった二刀流での快進撃が高く評価されてのMVPというだけあり、現地メディアでは「彼こそ史上最高の野球人だ」と称える声が絶えない。そうしたなかで米放送局『FOX Sports』の専門番組『First Things First』の司会者であるベン・ブルサード氏は、「僕はオオタニにこの称号も与えたい。『MLB史上シーズン最高成績』だ」と熱弁をふるった。
「今季のショウヘイがやったことは、あの偉大なベーブ・ルースも含めて、誰も成し得なかったことだ。ルースは最初の約5年間だけ投手としても活躍したが、せいぜい29本塁打が最高だった。だけど、ショウヘイは46本を放ったんだ。130イニング以上を投げながら、ね。そして防御率は3.18。これはゲリット・コールより良い数字だ。コールはヤンキースのエースとして活躍し、サイヤング賞レースでは2位に入った。ショウヘイが今季どれだけ良かったかわかるだろう」
さらにブルサード氏は「レジェンドのハンク・アーロンでさえ46本以上打ったのは1回(1971年の47本)だけ。ショウヘイはそれをマウンドに上がりながら達成している。ファンタスティックな1年だ。過去最高なんだ」と強調。大谷への熱き思いを語り続けたが、ここで共同司会を務めるニック・ライト氏が「ちょっといいかい? 少し反対意見を言わせてくれ」と反論を口にした。
「ちょっとした反論を言わせてもらうと、私の中で『MLB史上シーズン最高成績』は73本塁打を打った時のバリー・ボンズ(2001年)だ。私の言いたいことは以上。これが反対意見だ」
しかし、これにブルサード氏は返す刀で、「ボンズは投げたかい? 何イニング投げたんだ?」「マウンドで何勝を挙げた?」と怒涛の勢いで反発。ライト氏にふたたび意見させる余地もないほどにまくしたてた。
今季中にも幾度となく繰り返されてきたレジェンドとの比較論。大谷は前例がないシーズンを謳歌しただけに、一概に偉人たちと比べるのは簡単ではないとも言える。だが、こうした議論が巻き起こっている現状そのものが、彼の凄みを如実に物語ると言えるのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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論争の原因となったのは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、現地時間11月18日に満票でアメリカン・リーグのMVPに選出されたニュースだった。
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MLB史上でも19人目しかいない満票選出を受けた大谷。前例のなかった二刀流での快進撃が高く評価されてのMVPというだけあり、現地メディアでは「彼こそ史上最高の野球人だ」と称える声が絶えない。そうしたなかで米放送局『FOX Sports』の専門番組『First Things First』の司会者であるベン・ブルサード氏は、「僕はオオタニにこの称号も与えたい。『MLB史上シーズン最高成績』だ」と熱弁をふるった。
「今季のショウヘイがやったことは、あの偉大なベーブ・ルースも含めて、誰も成し得なかったことだ。ルースは最初の約5年間だけ投手としても活躍したが、せいぜい29本塁打が最高だった。だけど、ショウヘイは46本を放ったんだ。130イニング以上を投げながら、ね。そして防御率は3.18。これはゲリット・コールより良い数字だ。コールはヤンキースのエースとして活躍し、サイヤング賞レースでは2位に入った。ショウヘイが今季どれだけ良かったかわかるだろう」
さらにブルサード氏は「レジェンドのハンク・アーロンでさえ46本以上打ったのは1回(1971年の47本)だけ。ショウヘイはそれをマウンドに上がりながら達成している。ファンタスティックな1年だ。過去最高なんだ」と強調。大谷への熱き思いを語り続けたが、ここで共同司会を務めるニック・ライト氏が「ちょっといいかい? 少し反対意見を言わせてくれ」と反論を口にした。
「ちょっとした反論を言わせてもらうと、私の中で『MLB史上シーズン最高成績』は73本塁打を打った時のバリー・ボンズ(2001年)だ。私の言いたいことは以上。これが反対意見だ」
しかし、これにブルサード氏は返す刀で、「ボンズは投げたかい? 何イニング投げたんだ?」「マウンドで何勝を挙げた?」と怒涛の勢いで反発。ライト氏にふたたび意見させる余地もないほどにまくしたてた。
今季中にも幾度となく繰り返されてきたレジェンドとの比較論。大谷は前例がないシーズンを謳歌しただけに、一概に偉人たちと比べるのは簡単ではないとも言える。だが、こうした議論が巻き起こっている現状そのものが、彼の凄みを如実に物語ると言えるのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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