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鈴木誠也の獲得にドジャースが興味!? MLB1650勝の名将の分析がキッカケか「セイヤのパワーなら問題なく通用する」

THE DIGEST編集部

2021.11.25

5ツールプレーヤーとして注目を集めている鈴木。その能力をMLBの名将も称えた。(C)THE DIGEST

 メジャー挑戦の意思を固めたサムライに注目が集まっている。去る11月21日(現地時間)に契約可能選手としてMLB全30球団に通知され、ポスティング交渉が解禁された広島カープの鈴木誠也だ。
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 かねてから今季終了後のポスティングシステムを利用したメジャー移籍が囁かれてきた鈴木。今月9日に行なわれたGM会議では、各球団の首脳陣の間で話題となるなど、すでに米球界垂涎の的だ。

 スターリン・マルテやニック・カステヤーノスなどFA市場に有力な外野手がいないわけではない。しかし、日本球界屈指の5ツールプレーヤーである27歳は、すでに10球団以上が熱視線を送っていると言われており、日増しに注目度を高めている。

 そんななかで興味深い情報を発信したのが、元ロサンゼルス・エンジェルスの指揮官であるマイク・ソーシアだ。今夏に行なわれた東京五輪でアメリカ代表を指揮した62歳の名将は、そこで目の当たりにした鈴木のパフォーマンスを、ロサンゼルスの地元放送局『Sports Net LA』の取材に次のように語ってみせた。

「MLBでも間違いなくできる。セイヤ・スズキのパワーなら問題なく通用すると考えている。とくにライトからの送球はとてつもないよ」

 MLB通算1650を挙げ、酸いも甘いも知り尽くした名伯楽の言葉だけに、説得力がある。この地元局の報道に、かつてソーシアがコーチを務めたロサンゼルス・ドジャースの専門メディア『Dodger Blue』も反応。「スズキはドジャースにふさわしいか?」としたレポートで、「基本的にはA.J.ポロックをトレードさせるなど何かしらの動きが必要になる」と前置きしたうえで、こう続けた。
 
「右のスラッガーとして実績が十分なスズキは、ドジャース打線のバランスを整えるのに大いに役立つだろう。もちろん2022年からナショナル・リーグでも指名打者制が導入されれば、その起用も選択の範囲ではある」

 同じくドジャース専門サイト『Dodgers Nation』は、「ショウヘイ・オオタニという何世紀に一人という逸材をオレンジカウンティ(エンジェルスの地元)に引き抜かれて、逃してしまったドジャースは、それなりの興味を抱いている」と分析。そして日本球界で屈指とされる鈴木の実力を高く評価した。

「日本のセントラルリーグで9シーズンを過ごしたセイヤ・スズキは、そのキャリアで182本塁打と562打点、打率.315をマークしてきた。その爆発的な身体能力が高さは、アトランタ・ブレーブスのスターであるロナルド・アクーニャJr.とも比較される。

 ドジャースのライトはムーキー・ベッツが固定されているため、スズキが加入するとなれば、彼はポジションの変更を余儀なくされる。となれば、コディ・ベリンジャーとA.J.ポロックとの併用が実現するだろう」

 2年ぶりのワールドシリーズ制覇が来季の目標となるドジャース。そのスター軍団の中に、鈴木が加わるとなれば、興味深いシーズンとなりそうだが、はたして、交渉はどこまで進展するだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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