11月21日(現地時間)に契約可能選手としてMLB全30球団とのポスティング交渉が解禁されて以来、鈴木誠也(広島カープ)の名はより注目度が高まった感がある。
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かねてから鈴木は一目を置かれる存在ではあった。今季にNPBで打率(.317)と出塁率(.433)の二冠を取るとともに、史上3人目の6年連続での「打率3割&25本塁打」も達成。守備でもゴールドグラブ級のプレーを披露する27歳のポテンシャルは、国際舞台でも通用すると見られてきた。
そんな鈴木がポスティングを申請し、ようやくMLB挑戦の意向を公表したのだ。各球団は「待ってました!」と言わんばかりに獲得へ本腰を入れた。すでに水面下では10球団が交渉を開始したと報じられ、現地メディアでは連日のように彼の動向が伝えられている。
そんな"人気銘柄"ゆえに獲得レースから降りるべきという声も聞こえている。米放送局『NBC』のボストン・レッドソックス番を務めるジョン・トマセ記者は、「レッドソックスがセイヤ・スズキを巡る競争で勝つとは想像しがたい」とし、他の補強ポイントに注力すべきだという見解を示した。
「ジョン・ヘンリー(オーナー)が、15年前にダイスケ・マツザカに、年俸も含めた総額1億311万ドルを支払ったような時代は終わった。いまのレッドソックスは、資金を使ったとしても、掘り出し物を探すのがすべてであり、ポスティングによる投資は亀裂を生じさせかねないがために不向きだ。スズキは、最低でも4年6000万ドルの契約を結ぶと予測されており、この投資が正当性のあるものかを慎重に考えるべきである」
また、トマセ記者は2年前に就任したハイム・ブルームGMが、ぜいたく税の順守やマイナー組織からの戦力の見直しに注力していると主張。「過去に獲得した選手でも、キケ・ヘルナンデスとの2年1400万ドルが最高額だ」としたうえで、こう論じた。
「ブルームGMのもとでのレッドソックスが、入札競争で勝てるとは考えにくい。現時点でマリナーズ、レンジャーズ、ジャイアンツが最有力候補と見なされているスズキを追いかけるのは、意欲のある他球団に任せておけばいい。もちろん、レッドソックスが我々にサプライズを提供する可能性はゼロではないが、基本的にこれまでの補強戦略に沿うはずだ」
今オフに、先発ローテーションの一角を担っていたエドゥアルド・ロドリゲスが退団(→デトロイト・タイガース)したレッドソックスは、投手陣のテコ入れが急務とされている。そうした状況を加味してもトマセ記者が言うように、熾烈を極める鈴木の獲得競争から撤退する可能性は小さくなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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かねてから鈴木は一目を置かれる存在ではあった。今季にNPBで打率(.317)と出塁率(.433)の二冠を取るとともに、史上3人目の6年連続での「打率3割&25本塁打」も達成。守備でもゴールドグラブ級のプレーを披露する27歳のポテンシャルは、国際舞台でも通用すると見られてきた。
そんな鈴木がポスティングを申請し、ようやくMLB挑戦の意向を公表したのだ。各球団は「待ってました!」と言わんばかりに獲得へ本腰を入れた。すでに水面下では10球団が交渉を開始したと報じられ、現地メディアでは連日のように彼の動向が伝えられている。
そんな"人気銘柄"ゆえに獲得レースから降りるべきという声も聞こえている。米放送局『NBC』のボストン・レッドソックス番を務めるジョン・トマセ記者は、「レッドソックスがセイヤ・スズキを巡る競争で勝つとは想像しがたい」とし、他の補強ポイントに注力すべきだという見解を示した。
「ジョン・ヘンリー(オーナー)が、15年前にダイスケ・マツザカに、年俸も含めた総額1億311万ドルを支払ったような時代は終わった。いまのレッドソックスは、資金を使ったとしても、掘り出し物を探すのがすべてであり、ポスティングによる投資は亀裂を生じさせかねないがために不向きだ。スズキは、最低でも4年6000万ドルの契約を結ぶと予測されており、この投資が正当性のあるものかを慎重に考えるべきである」
また、トマセ記者は2年前に就任したハイム・ブルームGMが、ぜいたく税の順守やマイナー組織からの戦力の見直しに注力していると主張。「過去に獲得した選手でも、キケ・ヘルナンデスとの2年1400万ドルが最高額だ」としたうえで、こう論じた。
「ブルームGMのもとでのレッドソックスが、入札競争で勝てるとは考えにくい。現時点でマリナーズ、レンジャーズ、ジャイアンツが最有力候補と見なされているスズキを追いかけるのは、意欲のある他球団に任せておけばいい。もちろん、レッドソックスが我々にサプライズを提供する可能性はゼロではないが、基本的にこれまでの補強戦略に沿うはずだ」
今オフに、先発ローテーションの一角を担っていたエドゥアルド・ロドリゲスが退団(→デトロイト・タイガース)したレッドソックスは、投手陣のテコ入れが急務とされている。そうした状況を加味してもトマセ記者が言うように、熾烈を極める鈴木の獲得競争から撤退する可能性は小さくなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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