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「何度もMVPになれるよ」球界屈指の剛腕ジオリトが大谷翔平の“凄み”を語る「持っているボールの質がばかげてる」

THE DIGEST編集部

2021.12.01

ホワイトソックスの開幕投手であるジオリト(左)。彼は球界を騒然とさせた大谷(右)をどう見ているのか。(C)Getty Images

「今後は何度もMVPになるだろうね」

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)について、こう断言したのは、シカゴ・ホワイトソックスのルーカス・ジオリトだ。MLBでも指折りの球威を誇る剛腕エースは、二刀流で異彩を放った27歳のサムライを手放しで褒めちぎった。

 球界屈指の26歳が脱帽するのも無理はない。ジオリトは、大谷に対して2本塁打も被弾。そのうちの一本は、94マイル(約151.2キロ)の4シームをセンターのバックスクリーンまでかっ飛ばされる痛快な一打だった。

 あのベーブ・ルースでさえ成し遂げなかったクインタプル(投打5部門での100超え)を成し遂げた大谷の凄みを目の当たりにしたジオリトは、現地時間11月30日にタイラー・グラスノー(タンパベイ・レイズ)とともに出演した米ポッドキャスト番組『Chris Rose Rotation』で「まだまだ良くなる」と明言。その理由について、こう論じている。

「投手としては、より多くのイニングをこなせば、もっと落ち着いてくるだろうし、今季以上の数字を残せるだろう。なにしろ、持ってるボールの質はバカげたほどすごいんだからね。イニングを消化すれば、唯一の弱点である与四球も減ると思うよ。それで打撃でシーズン40発を継続できれば、何度もMVPになるさ」
 
 ジオリトも決して劣ってはいない。開幕投手を務めた今季は11勝(9敗)をマークして、防御率は3.79、201奪三振を記録。WAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標)は、投手としての大谷よりも高い「4.4」で、先発投手としては一日の長がある。

 それでも「俺なんて彼に及ばない」と語る26歳は、大谷からMVPを取るための方法について、ポツリと漏らした。

「打率4割は打たなきゃな」

 当代屈指のエースに数えられるジオリト。彼にここまで言わしめるのだから、やはり大谷は球史の残る怪物だ。

構成●THE DIGEST編集部

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