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ロックアウトでも話題は尽きず!米専門サイトが「論理的な移籍先」とした鈴木誠也の新天地候補は?

THE DIGEST編集部

2021.12.07

広島で確かな実力を示してきた鈴木。その存在はMLBの強豪から熱視線を注がれている。(C)THE DIGEST

 ロックアウト下にあるMLBでも、動向に対する注目度は薄れていない。広島からのポスティングでメジャー挑戦を決意した鈴木誠也だ。
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 先月21日にMLB全30球団とのポスティング交渉が解禁された鈴木は、いまだ大物フリーエージェント選手が残るMLBの移籍市場でも垂涎の的である。同28日には、代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が、「多くのチームが積極的に獲得に乗り出している。8球団以上、15球団未満だ」と明言し、あらためて期待の高さをうかがわせた。

 MLBは目下、ロックアウトの真っただ中にある。新労使協定を巡る交渉の決裂により、最低でも2月上旬までは移籍交渉を含め、すべての活動が停止状態になると予想されており、鈴木も去就もその影響を受けている。

 それでも「スズキへプロポーズしたがる球団は絶えない」と主張するのは、MLBの移籍を発信し続けている米専門サイト『MLB Trade Rumors』だ。

 鈴木の現状について「ロックアウトによってポスティングの交渉期間が凍結され、後ろ倒しになった」と伝えた同メディアは、「ボストンの日刊紙『Boston Sports Journal』のショーン・マクダム記者が『関係者によれば、ヤンキース、レッドソックス、ブルージェイズがスズキ獲得に熱心になっている』と伝えた」とし、次のように持論を記した。
 
「スズキの才能を考えれば、アメリカン・リーグ東地区の強豪3球団が強い関心を集めているという事実は驚くべきことではない。この27歳は、MLBでも打線の中軸を打てるだけの打力があり、同時に堅実なライト守備も提供できる。NPBでの9シーズンで彼は.打率315、出塁率.414、長打率.570と確かな生産性を披露してきた」

 そのうえで同メディアは、「レッドソックスこそが論理的な移籍先だ」と主張する。というのも、ヤンキースにはアーロン・ジャッジ、ジョーイ・ギャロ、アーロン・ヒックス、ジャンカルロ・スタントが、ブルージェイズには、ジョージ・スプリンガー、テオスカー・ヘルナンデス、ルルデス・グリエルJr.と、それぞれ外野のレギュラー格が決まっているからだ。

「レッドソックスへの移籍はかなり論理的な着地点と言える。主軸外野手だったレンフローをブラッドリーJr.とのトレードで放出。その穴埋めのプランとして、チームはブラッドリーJr.はもちろん、バーデューゴ、デュラン、ヘルナンデスの組み合わせで間に合わせようとしていた。当然、今季に31本の本塁打を放ったレンフローの退団によって攻撃力の低下が指摘されていたが、スズキを加えられれば、失われていた攻撃力を補える」

 テキサス・レンジャーズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、シアトル・マリナーズも有力な移籍先として挙がっている鈴木。はたして、27歳のサムライは一体どの球団を新天地とするのか。ロックアウト明けの交渉に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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