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今年こそ虎の救世主になり得るか。極度のスランプ下で「少しずつ信頼は得ていた」ロハスJr.に膨らむ期待感

THE DIGEST編集部

2022.02.01

自慢の打棒を発揮しきれずに日本での1年目を終えたロハスJr.。今季は春季キャンプに初日から合流するなど準備を整えている。写真:金子拓弥(THE DIGEST)

自慢の打棒を発揮しきれずに日本での1年目を終えたロハスJr.。今季は春季キャンプに初日から合流するなど準備を整えている。写真:金子拓弥(THE DIGEST)

 来る新シーズンに向け、虎の大型助っ人が燃えている。日本球界で2年目を迎える阪神タイガースのメル・ロハスJr.だ。

 昨シーズンにKBOリーグ(韓国)二冠王の看板を引っ提げ、鳴り物入りで阪神に入団したロハスJr.。しかし、新型コロナウイルスの影響で合流が大幅に遅れると、日本の投手に馴染めず。結局、打率.217、8本塁打、21打点、OPS.663と大きく期待を裏切る結果でシーズンを終えた。

 それだけに契約最終年となる今年は、韓国二冠王の実績を見せるべく燃えている。オフの自主トレーニングで日本のストライクゾーンや投手の攻め方を頭にインプットしてきたという31歳は、今月21日に来日。沖縄・宜野座で行なわれる1軍の春季キャンプにも初めて参加する。

 捲土重来を期するスラッガーには、海外メディアも熱視線を送る。かつてロハスJr.がプレーしていた韓国のスポーツ専門メディア『Sports TIME』は、阪神での1年目について「韓国球界MVPの栄光を手にして日本へ渡ったが、列島を掌握するという周囲の願い通りにはいかなかった」とレポート。そのうえで、「今年は3割30本を目指す」と語る男へ「彼は日本での名誉回復を誓っている」と期待を寄せた。

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 また、同じく韓国メディア『MK』も「コロナ禍で合流が遅れ、個人練習だけで日本でプレーするのは限界があった。彼は極度のスランプに陥った」と1年目を振り返り、春季キャンプから参加する今季のロハスJr.が「目立った成績を残せる」と断言した。

「1年目は助っ人として全く威圧感を与えられなかった。しかし、新しいシーズンに対する期待は小さくない。ロハスは最悪のスランプに陥っていたなかでも、少しずつブレのない打撃メカニズムを見せて信頼を得ていたからである。日本への入国が延期され、心理的に追い込まれる状況ではあまりに慣れる時間が少なすぎたのだ。そのなかでスウィングを徐々に改善させ、数字を上げていった彼には一定以上の期待が持てる」

 去る1月31日に矢野燿大監督の今季限りでの退任を発表した阪神。去り行く指揮官を胴上げするためにも、ロハスJr.の活躍は重要なピースとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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