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プロ野球

巨人が獲得調査中のマット・シューメーカーってどんな投手?「ダーティ・スプリッター」で打者を打ち取るベテラン技巧派右腕<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.02.06

エンジェルス時代のシューメーカー。アゴヒゲも相まってかなりのコワモテだ。(C)Getty Images

エンジェルス時代のシューメーカー。アゴヒゲも相まってかなりのコワモテだ。(C)Getty Images

 リーグ優勝奪回を狙う巨人が、2014年にエンジェルスで16勝したマット・シューメーカーと基本合意に達したと報じられている。メジャー9年で通算46勝を挙げたベテラン右腕には、昨季の防御率リーグ4位に終わった先発投手陣の底上げが期待されている。

 獲得にあたって巨人の大塚淳弘球団副代表は「変化球が多彩」であることを特徴として挙げているが、主な球種は4シーム、スプリット、シンカー、スライダー、カーブの4つ。4シームの平均球速は145キロ程度とあまり速くない一方で、メインピッチのスプリットは特に威力が高い。19~20年は被打率が1割台、空振りも数多く奪うなどまさに決め球として機能していて、34万人超のフォロワーを持つ投球分析家「Pitching Ninja」ことロブ・フリードマンいわく「85マイルのダーティ・スプリッター」。これにシンカーやスライダーを交えてゴロを打たせるスタイルで、吉川尚輝と坂本勇人の二遊間を中心に内野守備が安定している巨人に上手くハマれば好成績を残せるだろう。

 ただ気がかりなのは、20年は28.2回で8被弾、昨年は60.1回で15被弾と、近年急激に一発病の傾向が出ていることだ。それが不振の要因にもなっており、大塚副代表が求める「2ケタ勝てる投手」になれるかは、この点に左右されると言っても過言ではない。
 
 シューメーカーは、日本や日本人と縁の深い選手でもある。リーグ4位の16勝を挙げて新人王投票2位に入った14年オフには日米野球で来日。1試合目で前田健太(現ツインズ)、2試合目は大谷翔平(現エンジェルス)と、後のメジャーで活躍する2人投げ合い、計10イニングで自責点2と好投している。しかも、大谷とは18年にエンジェルスで、前田とは昨年のツインズでチームメイトにもなった。また、山口俊とは20年にブルージェイズでともに戦った間柄だ。

 日本人野手とは同じチームになったことはないが、筒香嘉智(パイレーツ)は20年に逆転3ランを打たれたこともある。とはいえ通算7打席で安打はこの1本のみと苦手ではない。また、青木宣親(ヤクルト)とは16打席で打率.071と抑え込んでいる。

 メジャーで実績を残した一方、実は苦労人でもある。08年のプロ入りから6年間はマイナー暮らしが続き、14年にデビューした時は27歳の誕生日の1週間前だった。16年終盤には105マイルの打球が頭を直撃し、頭蓋骨骨折の重傷を負ったこともある。V奪回に懸ける巨人にとって、技術だけでなくマインドの面でも投手陣を牽引することが期待される。

 ちなみに、シューメーカーのトレードマークはまるでモップのような立派なアゴヒゲ。マイナー時代には、彼のあごヒゲを模したつけヒゲがグッズとして配布されたこともある。巨人には「ヒゲ禁止」のルールがあるが、助っ人には特例もあるようなので、是非この特徴的なヒゲを日本でもトレードマークにしてほしい。

構成●SLUGGER編集部
 
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