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プロ野球

新天地で違いを生み出すのは誰だ?秋山、美馬、福田…FA宣言した6選手をチェック

藤原彬

2019.11.12

メジャー移籍を目指す秋山。足の負傷はどう影響するか。写真:徳原隆元

メジャー移籍を目指す秋山。足の負傷はどう影響するか。写真:徳原隆元

 日本野球機構は11月2日、2019年のフリーエージェント(FA)権を行使した選手を公示した。国内FA権保有選手35人と海外FA権保有選手55人を合わせた90人のうち、権利を行使したのは、いずれもパ・リーグの球団に所属する以下6名だ。

■国内FA宣言選手
十亀剣(西武)
福田秀平(ソフトバンク)
則本昂大(楽天)
美馬学(楽天)
鈴木大地(ロッテ)
 
■海外FA宣言選手
秋山翔吾(西武)
 
 国内FA権を宣言した選手はプロ野球の12球団と、海外FA権を宣言した選手は国内外のあらゆるプロチームと交渉が可能になる。

 行使後に残留を表明した十亀は複数年契約を結ぶ予定で、7月にプロ野球史上最長に並ぶ7年契約を結んでいた則本も、権利行使と残留を同時に発表した。投手で移籍する可能性があるのはチーム最多143.2回を投げた美馬だけで、ロッテ、ヤクルト、巨人が獲得に乗り出す見込みだ。

 内外野をこなすユーティリティの福田は、今季80試合の出場で自己最多9本塁打と9盗塁を記録。走攻守での貢献に加えて、獲得の際に人的および金銭の補償が発生しない年俸Cランクの選手とあって、宣言残留を認めているソフトバンクを含めた6球団が獲得に乗り出している。

 同じく宣言後の残留が認められている鈴木は、打率.288、15本塁打とFAイヤーに自己最高の成績を残し、楽天、巨人、中日が条件を提示すると見られている。秋山はメジャー移籍を希望とした上での宣言。2015年にシーズン歴代最多216安打を樹立し、通算打率3割を超える巧打を誇る安打製造機が求める挑戦の場は果たして。

 昨年は5人が権利を行使して、丸佳浩や浅村栄斗ら4人が新たなチームへ移った。今年、FA移籍する可能性がある選手は4人。彼らの動向を見守りながら、プロ野球ファンが2020年のシーズンを待ちわびる。

文●藤原彬

ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。

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