大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のメジャー5年目の幕が開けようとしている。現地時間4月7日、ロックアウトの影響で遅れていたMLBが一斉に開幕する。
【動画】MVP満票も納得!2021年に大谷翔平が放った"全46本塁打"を一挙振り返り!
球界屈指の精鋭たちによる熱きバトルに注目が集まるなかで、大きくクローズアップされているのが大谷だ。昨季に"リアル二刀流"で一大フィーバーを巻き起こした27歳は、満票でのMVPにも選出。名実ともに球界の顔となった。
今春のオープン戦でも順調な調整ぶりを披露し、開幕戦での先発登板が決定。アメリカの各メディアでは、早くも2年連続MVP獲得の期待も寄せられている。そんな大谷について、一部で物議を醸しているのが、MLBの公式ネットワーク局『MLB Network』のアラナ・リゾー記者が寄せた見解だ。
同記者は現地時間4月1日に公開された同局の討論番組「High Heat」のなかで、「1位(大谷)と2位(マイク・トラウト)の選手を抱えているエンジェルスですが、はたしてポストシーズンに行けるのでしょうか?」と持論を展開。続けざまに「そもそもオオタニはNo.1の選手ではないと思うわ。なぜなら彼は投手だから」と切り込んだのだ。
昨シーズンは投球成績よりも打撃成績の方が優れていた大谷に対する彼女の見解は、ほどなくして批判が渦巻いた。そのなかで熱っぽく大谷のポテンシャルを力説するメディアもある。米スポーツ専門メディア『Clutch Points』は、「これは愉快なダメ出しだ」と皮肉り、リゾー記者に「無礼だ」と訴えた。
「オオタニは、その謙虚な姿勢と唯一無二の技術で野球ファンを魅了しただけでなく、ベーブ・ルース以来、誰も成し得なかったこと(二刀流)をやってのけ、MVPを獲得した。そんな彼にアラナ・リゾーは『最高ではない』と言った。これに関しては、同じく番組に出演していたクリス・ルッソの唖然とした表情が、すべて物語っている」
さらにリゾー記者のドジャースの番記者を務めていた経歴から「尊敬すべきジャーナリストなのは間違いない」としつつも、「この意見に関してはオオタニに無礼であり、知識のなさを露呈している」と訴えた同メディアは、こうも続けている。
「投手が野球界で最高の選手になり得ないとしても、オオタニは明らかな例外だ。ほとんどの投手は、156奪三振と防御率3.18をマークしながら、46本塁打、100打点のOPS.965なんて数字は記録できない。そもそも最高の投手が球界No.1の選手になれないという評価も疑問だ。ジャスティン・バーランダーとクレイトン・カーショウは、それぞれMVPを獲得しているし、ジェイコブ・デグロムが怪我無くシーズンを戦い抜いたときに、MLB史上最高の選手の議論に加えられる可能性は非常に高い」
いったい誰が史上最高なのか――。このテーマに関しては、あらゆる意見があるのは事実だ。そのなかで「投手だからNo.1ではない」としたリゾー記者の見解には風当たりは強まり続けている。
構成●THE DIGEST編集部
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今春のオープン戦でも順調な調整ぶりを披露し、開幕戦での先発登板が決定。アメリカの各メディアでは、早くも2年連続MVP獲得の期待も寄せられている。そんな大谷について、一部で物議を醸しているのが、MLBの公式ネットワーク局『MLB Network』のアラナ・リゾー記者が寄せた見解だ。
同記者は現地時間4月1日に公開された同局の討論番組「High Heat」のなかで、「1位(大谷)と2位(マイク・トラウト)の選手を抱えているエンジェルスですが、はたしてポストシーズンに行けるのでしょうか?」と持論を展開。続けざまに「そもそもオオタニはNo.1の選手ではないと思うわ。なぜなら彼は投手だから」と切り込んだのだ。
昨シーズンは投球成績よりも打撃成績の方が優れていた大谷に対する彼女の見解は、ほどなくして批判が渦巻いた。そのなかで熱っぽく大谷のポテンシャルを力説するメディアもある。米スポーツ専門メディア『Clutch Points』は、「これは愉快なダメ出しだ」と皮肉り、リゾー記者に「無礼だ」と訴えた。
「オオタニは、その謙虚な姿勢と唯一無二の技術で野球ファンを魅了しただけでなく、ベーブ・ルース以来、誰も成し得なかったこと(二刀流)をやってのけ、MVPを獲得した。そんな彼にアラナ・リゾーは『最高ではない』と言った。これに関しては、同じく番組に出演していたクリス・ルッソの唖然とした表情が、すべて物語っている」
さらにリゾー記者のドジャースの番記者を務めていた経歴から「尊敬すべきジャーナリストなのは間違いない」としつつも、「この意見に関してはオオタニに無礼であり、知識のなさを露呈している」と訴えた同メディアは、こうも続けている。
「投手が野球界で最高の選手になり得ないとしても、オオタニは明らかな例外だ。ほとんどの投手は、156奪三振と防御率3.18をマークしながら、46本塁打、100打点のOPS.965なんて数字は記録できない。そもそも最高の投手が球界No.1の選手になれないという評価も疑問だ。ジャスティン・バーランダーとクレイトン・カーショウは、それぞれMVPを獲得しているし、ジェイコブ・デグロムが怪我無くシーズンを戦い抜いたときに、MLB史上最高の選手の議論に加えられる可能性は非常に高い」
いったい誰が史上最高なのか――。このテーマに関しては、あらゆる意見があるのは事実だ。そのなかで「投手だからNo.1ではない」としたリゾー記者の見解には風当たりは強まり続けている。
構成●THE DIGEST編集部
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