惜しくも5勝目は掴めなかったが、35歳のサムライ右腕は快投を見せた。
現地時間5月25日、本拠地で開催されたミルウォーキー・ブリュワーズ戦にダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)は先発登板。7回途中3安打2失点も、味方の打線援護に恵まれず2敗目を喫した。それでも6回まで被安打1に封じ、7奪三振と上々の内容だった。
多彩なボールがブリュワーズ打線を翻弄した。とりわけ圧巻だったのは、驚異的な曲がりを見せた2シームだ。そのボールが顕著な輝きを放ったのは、3回表に先頭打者のオマー・ナルバエスと対峙した時だった。
いわゆる"打てる捕手"として知られるナルバエスに対し、ダルビッシュはカウント2-2からの5球目に98マイル(約157.7キロ)の2シームを放る。このボールが左打席に立つ相手の内角から大きく横滑りし、真ん中高めいっぱいへとズバッと決まった。
【動画】相手打者がのけぞる驚異の2シーム! ダルビッシュ有が奪った圧巻の三振シーン
ナルバエスがボールを思わずのけぞるほどの変化量に加え、球威も抜群の1球だった。ゆえに現地識者からも賛辞が寄せられている。「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる米投球分析家ロブ・フリードマン氏が自身のツイッターで「ユウ・ダルビッシュ、残酷な98マイルのツーシームだ。19インチ(約48.3センチ)も変化した」と紹介した。
また、直近5試合で4つ目のQS(クオリティースタート)を達成したダルビッシュの貫禄の投球にも賛辞が相次いでいる。MLB公式サイトのパドレス番であるAJ・カサベル記者は「9失点でノックアウトされた4月のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦を除けば、ユウ・ダルビッシュの防御率は2.01、WHIPは0.89になる。そして今週も素晴らしい投球を見せた」と絶賛した。
さらに北中米の野球情報を熱心に取り扱う専門メディア『Con Las Basesllenas』も35歳のベテラン投手にクローズアップ。「この試合で最も重要な選手だったのがダルビッシュだ」とし、「彼は相手バッターが思わず膝をついて空振りするような物凄いスライダーや2シームを淡々と投げ込んだ」と仕事人ぶりを称えた。
勝利という目に見える結果こそ手にできなかった。しかし、パドレスを率いるボブ・メルビン監督が「彼には満足している」と語ったダルビッシュの投球は見事と言うほかにないものだった。
構成●THE DIGEST編集部
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多彩なボールがブリュワーズ打線を翻弄した。とりわけ圧巻だったのは、驚異的な曲がりを見せた2シームだ。そのボールが顕著な輝きを放ったのは、3回表に先頭打者のオマー・ナルバエスと対峙した時だった。
いわゆる"打てる捕手"として知られるナルバエスに対し、ダルビッシュはカウント2-2からの5球目に98マイル(約157.7キロ)の2シームを放る。このボールが左打席に立つ相手の内角から大きく横滑りし、真ん中高めいっぱいへとズバッと決まった。
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ナルバエスがボールを思わずのけぞるほどの変化量に加え、球威も抜群の1球だった。ゆえに現地識者からも賛辞が寄せられている。「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる米投球分析家ロブ・フリードマン氏が自身のツイッターで「ユウ・ダルビッシュ、残酷な98マイルのツーシームだ。19インチ(約48.3センチ)も変化した」と紹介した。
また、直近5試合で4つ目のQS(クオリティースタート)を達成したダルビッシュの貫禄の投球にも賛辞が相次いでいる。MLB公式サイトのパドレス番であるAJ・カサベル記者は「9失点でノックアウトされた4月のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦を除けば、ユウ・ダルビッシュの防御率は2.01、WHIPは0.89になる。そして今週も素晴らしい投球を見せた」と絶賛した。
さらに北中米の野球情報を熱心に取り扱う専門メディア『Con Las Basesllenas』も35歳のベテラン投手にクローズアップ。「この試合で最も重要な選手だったのがダルビッシュだ」とし、「彼は相手バッターが思わず膝をついて空振りするような物凄いスライダーや2シームを淡々と投げ込んだ」と仕事人ぶりを称えた。
勝利という目に見える結果こそ手にできなかった。しかし、パドレスを率いるボブ・メルビン監督が「彼には満足している」と語ったダルビッシュの投球は見事と言うほかにないものだった。
構成●THE DIGEST編集部
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