専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

幼稚な理由に「史上最もどうかしてる」と皮肉も! 試合前に敵選手を平手打ちにしたレッズ選手の騒動が物議

THE DIGEST編集部

2022.05.29

ファム(左)とピーダーソン(右)。メジャーでもたしかな実績を残してきた両雄の騒動が波紋を広げている。(C)Getty Images

ファム(左)とピーダーソン(右)。メジャーでもたしかな実績を残してきた両雄の騒動が波紋を広げている。(C)Getty Images

 球界最高峰の舞台で起きた“衝突”が物議を醸している。

 現地時間5月27日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦のウォーミングアップ中に、シンシナティ・レッズのトミー・ファムが、相手チームのジョク・ピーダーソンと口論になった末に、なんと平手打ちを炸裂。両軍が入り乱れる大騒動にこそ発展しなかったものの、3試合の出場停止処分が下された。

 試合前に両雄の間にいったい何が起こったのか。その発端はなんとも驚くべきものだった。なにせ、オンラインゲームの結果を巡ってのものだったというのだ。

 ファムとピーダーソンは、「ファンタジーフットボール」というオンラインシミュレーションゲームで、何人かの仲間とともに独自のリーグを作成。そこで昨シーズンに彼らは激しく争っていたというのだが、そこでの結果が原因で揉めたのだという。

 米スポーツ専門局『ESPN』など複数メディアによれば、ピーダーソンはファムからゲーム内での選手獲得にまつわる方法を巡って、グループチャットで「イカサマだ」と非難され、これに憤慨。ルールを確認したうえで、その批判が間違いだと証明し、さらにファムが“イカサマ”をやっていたとも伝えたというのだ。
 
 平手打ちを見舞ったファムは、「俺はどうしても許せないことを言われ、それに対抗しなければならなかった」と説明し、出場停止処分と金額非公表の罰金処分を受け入れる構えを見せた。一方のピーダーソンは、騒動から一夜が明けた28日(現地時間)にこの件について「フレンドリーなものになるはずだった。彼が“悪いプレー”をしていることをからかっただけだ」と釈明した。

「彼はあの時に『ジョク、俺はこんなくだらないことを言い合うほどお前を知らない』と言ってきたから、僕は『楽しいゲームのつもりだったんだ。悪く思わないでくれ』と言ったぐらいだ。僕からすれば、それは本当に気軽なジョークのつもりだった。ただ、ジョークの受け止め方は人それぞれだと分かっている。その点については謝罪するよ」

 もっとも、彼らには批判の声も噴出している。オンライン上のゲームを巡っての騒動、それも片方には出場停止処分が科されてしまったために、「大人げない」と酷評されているのだ。米メディア『Barstool Sports』などでコメンテーターを務めるジャレッド・カラビス氏は、「なんてこった」と嘆き、次のように皮肉っている。

「ファンタジーフットボール、それも1年以上も前の出来事のために、これほどの憎しみを心に秘めている人がいるのか? これはマジでスポーツ史上最も、どうかしているサイコな行為のひとつだ」

 何はともあれ、互いに30歳を超えた立派な大人である。こうした騒動はあまりにお粗末だと言わざるを得ない。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】代打出場も初球から不可解ジャッジ。米屈指の“大谷翔平マニア”が苦言!「プレートから4インチ離れている」

【関連記事】ジャッジが少年ファンにボールを届けたはずが…大人が突然の“強奪”に批判殺到!「最低の行為だ」

【関連記事】日本総領事の始球式中止が物議! マウンドを“譲らなかった”メッツ大投手シャーザーに非難の声も「必要のなかった国際的問題だ」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号