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MLB

60本ペースで打ちまくるジャッジのMVP獲得論に待った! 米メディアが「断言するのは早すぎる」と大谷翔平に太鼓判

THE DIGEST編集部

2022.07.03

驚異的なペースで本塁打を量産しているジャッジ(左)。昨シーズンのMVPである大谷(右)との比較は大いに話題となっている。(C)Getty Images

驚異的なペースで本塁打を量産しているジャッジ(左)。昨シーズンのMVPである大谷(右)との比較は大いに話題となっている。(C)Getty Images

 ピンストライプのユニホームを身に纏った怪物スラッガーの勢いはとどまることを知らない。ニューヨーク・ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジだ。

 今季のジャッジは開幕から好調を維持している。62試合に出場して打率.286、OPS.986とハイアベレージをマーク。さらに本塁打は2位のヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)に6本差をつけての29とリーグ断トツトップに君臨。シーズン60本ペースで打ちまくっているのだ。

 2.7試合に1本という驚くべきスピードで本塁打を打っている30歳。ヤンキースがアメリカン・リーグ東地区を2位トロント・ブルージェイズに12ゲーム差をつけ、首位をひた走っている影響もあり、彼の打撃に対するインパクトは強烈なものがある。ゆえに早くも聞こえてきているのが、今季のMVP受賞の可能性だ。米メディア『Bleacher Report』は「MLBはまだ162試合中77試合しか紹介していない」と前置きしたうえで、「今シーズンのジャッジはあまりに非現実的だ」と推挙した。

 もっとも、彼のMVP獲得は容易ではないとも指摘されている。“ディフェンディングチャンピオン”の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が着々と状態を上げているからだ。
 
 昨季に史上19人目となる満票でのMVPを手にした大谷。今季は開幕当初こそスランプに陥っていたが、6月に入ってから投打ともに復調。打っては打率.298、6本塁打、12打点、OPS.973を記録。投げても29.2イニングで、防御率1.52、奪三振率11.53という図抜けたスタッツを先月は残した。

 その成績は一概に比較はできない。だが、“二刀流”として今季も違いを生み出している大谷がMVPのライバルになり得るという声は根強い。米スポーツ専門メディア『Essentially Sports』は「ジャッジが有力候補なのは間違いない」としたうえで、次のように論じている。

「彼が『アメリカン・リーグのMVPだ』と断言するのは早すぎる。なぜなら、昨シーズンのチャンピオンであるオオタニも記録的なシーズンを送っているからだ。ヤンキースは、オオタニのエンジェルスよりも多くの勝利を挙げており、それはジャッジをMVPへと昇華させる大きな力になるかもしれない」

 どちらもハイパフォーマンスを披露し続けている。それだけにシーズン終了時にどちらが栄えある賞を手にしているのかは、興味が尽きないところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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