強力打線を牽引する24歳のスラッガーが栄えある賞を手にした。現地時間7月1日、ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)は、MLBが選ぶ6月アメリカン・リーグ月間最優秀選手に選出された。
6月のアルバレスは、もはや抑えどころがないほどに打ちまくった。主に指名打者として起用される彼の打力の凄まじさは何よりも数字が物語っており、打率.418、9本塁打、28打点をマーク。さらに長打率.835、出塁率.510といずれもハイアベレージを残したのである。
二刀流で活躍を続けた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)も、投打で出色のパフォーマンスを披露していただけに、月間MVP獲得を有力視する声も小さくはなかった。だが、最終的には、エンジェルスと同じアメリカン・リーグ西地区を独走するアストロズの大黒柱が“MVP”となった。
無論、キューバが生んだ大砲の活躍は、母国でも反響が拡大している。日刊紙『On Cuba News』は「間違いなく雲の上にいるような誇らしい気分だ。キューバ生まれのヨーダン・アルバレスは、野球界で世界最高峰と言われる舞台で、確固たるレガシーを築き上げつつある」と強調。さらに「大袈裟に聞こえるかもしれないが、このペースか、あるいはこれに近いペースを維持できれば、彼は球史に残る大打者の仲間入りを果たすだろう」と絶賛した。
そもそも今季のアルバレスは6月以外を含めても、打率.311、23本塁打、OPS1.055と安定感抜群の成績を残している。それだけに前半戦終了を目前にして、シーズンMVPの可能性も米メディアを中心に囁かれている。これだけの成績を見れば、そうした話が浮上するのも無理はいないだろう。
ただ、意外にも、年間MVPの可能性に母国メディアは冷静な見方をしている。『On Cuba News』は、「野球選手に変装した宇宙人であるショウヘイ・オオタニを、現時点で外すのは賢明とは言えない」と断言。そして、こう続けた。
「アルバレスと日本の天才プレーヤーの争いが6月以降も続くのに大きな驚きはない。彼らはアーロン・ジャッジ、ラファエル・デバース、ホセ・ラミレス、マイク・トラウトとともに、シーズン終了後のアメリカン・リーグ最優秀選手賞の最有力候補になりえるだろう」
仮に大谷がMVPを手にすれば、日本人史上初の2年連続MVPという偉業となるが、はたして、レースの行方はどうなっていくのか。好調を保っているアルバレスの打棒も含めて見守っていきたい。
構成●THE DIGEST編集部
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6月のアルバレスは、もはや抑えどころがないほどに打ちまくった。主に指名打者として起用される彼の打力の凄まじさは何よりも数字が物語っており、打率.418、9本塁打、28打点をマーク。さらに長打率.835、出塁率.510といずれもハイアベレージを残したのである。
二刀流で活躍を続けた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)も、投打で出色のパフォーマンスを披露していただけに、月間MVP獲得を有力視する声も小さくはなかった。だが、最終的には、エンジェルスと同じアメリカン・リーグ西地区を独走するアストロズの大黒柱が“MVP”となった。
無論、キューバが生んだ大砲の活躍は、母国でも反響が拡大している。日刊紙『On Cuba News』は「間違いなく雲の上にいるような誇らしい気分だ。キューバ生まれのヨーダン・アルバレスは、野球界で世界最高峰と言われる舞台で、確固たるレガシーを築き上げつつある」と強調。さらに「大袈裟に聞こえるかもしれないが、このペースか、あるいはこれに近いペースを維持できれば、彼は球史に残る大打者の仲間入りを果たすだろう」と絶賛した。
そもそも今季のアルバレスは6月以外を含めても、打率.311、23本塁打、OPS1.055と安定感抜群の成績を残している。それだけに前半戦終了を目前にして、シーズンMVPの可能性も米メディアを中心に囁かれている。これだけの成績を見れば、そうした話が浮上するのも無理はいないだろう。
ただ、意外にも、年間MVPの可能性に母国メディアは冷静な見方をしている。『On Cuba News』は、「野球選手に変装した宇宙人であるショウヘイ・オオタニを、現時点で外すのは賢明とは言えない」と断言。そして、こう続けた。
「アルバレスと日本の天才プレーヤーの争いが6月以降も続くのに大きな驚きはない。彼らはアーロン・ジャッジ、ラファエル・デバース、ホセ・ラミレス、マイク・トラウトとともに、シーズン終了後のアメリカン・リーグ最優秀選手賞の最有力候補になりえるだろう」
仮に大谷がMVPを手にすれば、日本人史上初の2年連続MVPという偉業となるが、はたして、レースの行方はどうなっていくのか。好調を保っているアルバレスの打棒も含めて見守っていきたい。
構成●THE DIGEST編集部
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