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MLB

大谷翔平の球宴DH部門“逆転”に現地記者が待った!「客観的に優れているのはアルバレスだ」

THE DIGEST編集部

2022.07.08

オールスター先発出場を巡って激戦が繰り広げられている大谷(右)とアルバレス(左)。現時点では大谷がわずかにリードしているが、これに現地から反論が…。(C)Getty Images

オールスター先発出場を巡って激戦が繰り広げられている大谷(右)とアルバレス(左)。現時点では大谷がわずかにリードしているが、これに現地から反論が…。(C)Getty Images

 MLB公式サイトは現地時間7月7日、19日に行われるオールスター・ゲームの先発出場野手を決めるファン投票の途中結果を発表した。そして、日本勢で唯一残っている大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)がア・リーグDH部門で得票率51%を獲得し、ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)を僅差でリードしている。
【動画】今日も打った!“大谷のライバル”、アルバレスが豪快26号アーチ

 もっとも、この途中結果には異議を唱える声も出ている。

 大谷は一次投票で166万4012票を集めたものの、221万5456票のアルバレスに次ぐ2位に終わった。今回行われているのは各部門の上位2選手による決選投票で、一次投票の結果は持ち越されない。そんな中で前日6日に発表された結果は、それぞれ50%のイーブン。一夜明け、大谷が僅差でリードした形となった。

「大谷の活躍を考えれば当然だ!」と思う方は少なくないだろう。実際、大谷はここまで18本塁打を放ち、投げても前日のマイアミ・マーリンズ戦で8勝目を挙げている。勝利貢献度を示すbWAR4.3はリーグトップに立ち、2年連続のMVPも十分に視野に入っている素晴らしいパフォーマンスだ。

 それでも、「オオタニが投打両面でハイレベルな成績を残し、歴史的なシーズンを送っているのは分かってはいる」としながらも、今回の途中結果に異議を申し出たのがジャーナリストのテディ・ウィルソン氏である。
 
●大谷:打率.259/18本塁打/53打点/OPS.839
●アルバレス:打率.311/25本塁打/58打点/OPS1.067

 同氏は両者の成績を比較しながら、「やはりそうはいっても、アルバレスが客観的にDH部門でオオタニより優れているのは明らかだ。だから、オールスターの先発出場は彼が選ばれるべきである」と主張した。他にもケビン・グラス記者も「オオタニは投手として選べばいい。ヨーダンがOPSで200ポイント以上も上回っている」として、やはり数字面からアルバレス>大谷と結論づけている。

 確かに、純粋に打者としての成績を比べれば、大谷よりもアルバレスが優れてるのは間違いなく、彼らの主張も理にかなっている。ただ一方で、オールスターは「ファン投票」であり、「優秀選手投票」でないのも事実。おそらく、多くのファンが「大谷をオールスターで見たい!」と考えた結果、データを凌駕して大谷に投票しているのかもしれない。

 決選投票は8日で締め切りとなり、栄えあるオールスターの先発選手が揃うことになる。仮に大谷がこのラウンドで敗れたとしても、選手間投票などで選ばれる投手や控え野手として大舞台に立つことは確定的な状況だ。果たして、この激戦を制するのは大谷か、アルバレスか。

構成●THE DIEGST編集部
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