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「オオタニは先発に値しない」大谷翔平の“大逆転”オールスター先発選出に賛否両論「アルバレスよりスターだった」

THE DIGEST編集部

2022.07.09

激しいデッドヒートを繰り広げたア・リーグ指名打者部門は大谷(左)がアルバレス(右)を下す形に。成績上はアルバレス一択だったが、そこには一体なにがあったのか。(C)Getty Images

  大大大逆転の末に、球界最高の天才が栄えある舞台に立つことが決まった。

 7月19日にドジャー・スタジアムで行われるオールスターの先発メンバーが発表され、大激戦の末に大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)がヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)を退けてア・リーグ指名打者部門のスタメンの座を手にした。

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 一次投票で221万5456票を集めたアルバレスと大谷の差は約55万票。投票上位者が進む決選投票で両者は相対することになり、大谷が支持率52%で"怪物"を上回る形になった。もっとも、この投票結果には賛否両論も集まっている。
 
 BBWAA(全米野球記者協会)の元トップを務めたホゼ・デヘスス=オティーズ氏が「オオタニは偉大な選手であるとはいえ、アルバレスを押しのけて先発するには値しない」と言えば、スポーツメディア『Fan Nation』のコール・トンプソン記者も「ショウヘイ・オオタニが球界最高の選手であることに間違いはない。しかし、今年の球宴先発にはヨーダン・アルバレスだろう」とコメントするように、有識者やファンからも異論の声が上がっているのだ。
 
  いずれも大谷が素晴らしい選手ないしナンバーワン・プレーヤーであることは共通見解ではあるものの、こと「DH」に限った時、アルバレス>大谷ではないか、というのがその理由だ。

 前日までの両者の成績を比較するとこうなる。
●大谷:打率.257/18本塁打/53打点/OPS.833
●アルバレス:打率.312/26本塁打/59打点/OPS1.076

 打撃成績を見比べれば一目瞭然で、OPSメジャートップの"キューバの怪物"が頭一つ以上抜けているのが分かる。オールスターが「成績だけ」で選手を選ぶフォーマットなら、攻撃力が求められるDHにおいて、大谷が上になることはなかっただろう。

 しかしご存じの通り、オールスターは「ファンが見たい」選手に投票するもの。もちろんそこに成績は加味されるけれども、"魅力"も同時に求められるわけだ。賛否両論あるなか、この喧噪を端的に表現しているのが、『USA TODAY』の敏腕記者ボブ・ナイチンゲール氏である。

「アルバレスこそが最高のDHである。しかし、オオタニはさらに大スターだったということだ」

 2年連続でオールスターに選ばれた大谷。昨年は2打席立ってヒットを打つことはできなかったが、今季は待望の一打が出るか注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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