ロサンゼルス・エンジェルスが苦しんでいる。
現地時間7月9日に行なわれたボルティモア・オリオールズ戦に0対1と敗戦。4対5でサヨナラ負けを喫した前日に続く黒星で、アメリカン・リーグ西地区で首位ヒューストン・アストロズから19ゲーム差の4位と停滞。8年ぶりのプレーオフ進出がさらに遠のく結果となった。
今季の開幕当初は好調だった。投打のバランスががっちりとかみ合ったエンジェルスは、最大で貯金11を作り、一時は首位にも立った。しかし、少しずつ状況は変わっていった。5月25日以降の42試合で11勝31敗と大きく負け越し。その間に投手陣の防御率は4.42と低迷。一方の打線も打率が30球団中29位の.210と貧打に苦しんでいる。
そうしたチーム状況にあって際立っているのが、二刀流として活躍を続けている大谷翔平の存在だ。
直近10試合で8敗(2勝)と負け越しているエンジェルスが挙げた2勝は、いずれも大谷が"リアル二刀流"でマウンドに立った日についたものだった。その間に彼のチームの勝利に対する貢献度を示す指標「bWAR」もリーグトップの4.4にまで上昇した。
不振のチームにあっても存在感が強め、目に見える成績も残している28歳のサムライは、当然のようにアメリカン・リーグのMVP争いの一角にいると考えられている。
もっとも、今季はライバルも強力だ。現時点で有力候補とされるアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)とヨーダン・アルバレス(アストロズ)は、打撃で圧倒的な成績を残し、ペナントレースで首位をひた走るチームを牽引している。ゆえに「優勝争いを演じているチームを支える彼らこそ評価すべき」という意見も絶えない。
しかし、そうしたなかで興味深い意見もある。大谷のMVPに推し続けているニューヨークの有力紙『NY Post』のジェレミー・レイトン記者は次のように訴えている。
「ショウヘイ・オオタニをMVPに選ばない投票なんて不誠実だ」
強い言葉でそう説き伏せるレイトン記者は、深刻な不振にあるエンジェルスの現状をふまえ、こう強調した。
「チームについてどうこう言うのは勝手だが、プロスポーツの歴史において、彼ほど大きな価値を生み出した選手はいない」
あくまでMVPは個人のパフォーマンスを称える賞だ。賛否両論はあるにせよ、大谷が唯一無二の二刀流で球界トップクラスの成績を残しているのは確かなのだから、レイトン記者の言う通り、その事実を"誠実"に評価すべきである。
構成●THE DIGEST編集部
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今季の開幕当初は好調だった。投打のバランスががっちりとかみ合ったエンジェルスは、最大で貯金11を作り、一時は首位にも立った。しかし、少しずつ状況は変わっていった。5月25日以降の42試合で11勝31敗と大きく負け越し。その間に投手陣の防御率は4.42と低迷。一方の打線も打率が30球団中29位の.210と貧打に苦しんでいる。
そうしたチーム状況にあって際立っているのが、二刀流として活躍を続けている大谷翔平の存在だ。
直近10試合で8敗(2勝)と負け越しているエンジェルスが挙げた2勝は、いずれも大谷が"リアル二刀流"でマウンドに立った日についたものだった。その間に彼のチームの勝利に対する貢献度を示す指標「bWAR」もリーグトップの4.4にまで上昇した。
不振のチームにあっても存在感が強め、目に見える成績も残している28歳のサムライは、当然のようにアメリカン・リーグのMVP争いの一角にいると考えられている。
もっとも、今季はライバルも強力だ。現時点で有力候補とされるアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)とヨーダン・アルバレス(アストロズ)は、打撃で圧倒的な成績を残し、ペナントレースで首位をひた走るチームを牽引している。ゆえに「優勝争いを演じているチームを支える彼らこそ評価すべき」という意見も絶えない。
しかし、そうしたなかで興味深い意見もある。大谷のMVPに推し続けているニューヨークの有力紙『NY Post』のジェレミー・レイトン記者は次のように訴えている。
「ショウヘイ・オオタニをMVPに選ばない投票なんて不誠実だ」
強い言葉でそう説き伏せるレイトン記者は、深刻な不振にあるエンジェルスの現状をふまえ、こう強調した。
「チームについてどうこう言うのは勝手だが、プロスポーツの歴史において、彼ほど大きな価値を生み出した選手はいない」
あくまでMVPは個人のパフォーマンスを称える賞だ。賛否両論はあるにせよ、大谷が唯一無二の二刀流で球界トップクラスの成績を残しているのは確かなのだから、レイトン記者の言う通り、その事実を"誠実"に評価すべきである。
構成●THE DIGEST編集部
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