アジア球界に活躍を求めた元MLBスターが、崖っぷちに立たされている。今季から韓国プロ野球(KBO)のキウム・ヒーローズに入団したヤシエル・プイーグだ。
昨年12月に1年100万ドル(約1億1360万円)でキウムと電撃契約を締結したプイーグ。法定速度を大幅に超過した交通違反、乱闘騒動、DV規約違反など、度重なる問題行為を繰り返してきた31歳は、メキシコ・リーグから再起をかけてアジアに乗り込んだ。
しかし、韓国球界の壁はプイーグにとって予想以上に高かった。今季ここまでの打撃成績は、打率.254、13本塁打、47打点と低調。さらに「当たれば飛ぶ」と定評があったパワーの低下も著しく、長打率は.443にまで落ち込んでいる。
周囲の期待を裏切る格好となっているプイーグ。「楽にしてやりたい」というキウムのホン・ウォンギ監督の8番抜擢の効果もあって、一時期よりも改善は見えたものの、入団時に想定された活躍を見せられていないのは明らかだ。
ゆえにかつて"キューバの至宝"と謳われた男には、地元メディアも手厳しい意見を寄せる。韓国のスポーツ専門メディア『MK Sports』は「このままなら、ただただ忘れ去られていく助っ人選手という危機感が漂っている」と酷評。さらに「野心的なキウムに迎え入れられたプイーグだが、いつしか彼の話題はグラウンド外の派手な振る舞いばかり。野球に関する話は聞こえてこない」と辛辣な意見を寄せている。
もっとも、当の本人は自信満々だ。韓国のオンライン紙『No Cut News』などの取材で、プイーグは「もう十分に韓国野球に適応する時間は過ごした」と後半戦への意気込みを語っている。
「全体的に韓国はコマンドに優れていてレベルは高いと思う。だから、僕も適応するのに時間がかかってしまった。でも、もう十分に経験はした。これからはチームを良い雰囲気にできるようにしなきゃいけない。やるべきことは分かっている」
残された時間は決して多くはない。そのなかで「(韓国球界に)アジャストした」というプイーグは、目に見える結果でアピールできるか。風当たりが強まっているキューバ人助っ人の活躍やいかに。
構成●THE DIGEST編集部
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昨年12月に1年100万ドル(約1億1360万円)でキウムと電撃契約を締結したプイーグ。法定速度を大幅に超過した交通違反、乱闘騒動、DV規約違反など、度重なる問題行為を繰り返してきた31歳は、メキシコ・リーグから再起をかけてアジアに乗り込んだ。
しかし、韓国球界の壁はプイーグにとって予想以上に高かった。今季ここまでの打撃成績は、打率.254、13本塁打、47打点と低調。さらに「当たれば飛ぶ」と定評があったパワーの低下も著しく、長打率は.443にまで落ち込んでいる。
周囲の期待を裏切る格好となっているプイーグ。「楽にしてやりたい」というキウムのホン・ウォンギ監督の8番抜擢の効果もあって、一時期よりも改善は見えたものの、入団時に想定された活躍を見せられていないのは明らかだ。
ゆえにかつて"キューバの至宝"と謳われた男には、地元メディアも手厳しい意見を寄せる。韓国のスポーツ専門メディア『MK Sports』は「このままなら、ただただ忘れ去られていく助っ人選手という危機感が漂っている」と酷評。さらに「野心的なキウムに迎え入れられたプイーグだが、いつしか彼の話題はグラウンド外の派手な振る舞いばかり。野球に関する話は聞こえてこない」と辛辣な意見を寄せている。
もっとも、当の本人は自信満々だ。韓国のオンライン紙『No Cut News』などの取材で、プイーグは「もう十分に韓国野球に適応する時間は過ごした」と後半戦への意気込みを語っている。
「全体的に韓国はコマンドに優れていてレベルは高いと思う。だから、僕も適応するのに時間がかかってしまった。でも、もう十分に経験はした。これからはチームを良い雰囲気にできるようにしなきゃいけない。やるべきことは分かっている」
残された時間は決して多くはない。そのなかで「(韓国球界に)アジャストした」というプイーグは、目に見える結果でアピールできるか。風当たりが強まっているキューバ人助っ人の活躍やいかに。
構成●THE DIGEST編集部
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