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MLB

タティースJr.の禁止薬物使用で、PS目指すパドレスに大打撃。「自分だけの問題ではないことを学んで」と憤慨の同僚も

THE DIGEST編集部

2022.08.13

2021シーズンは本塁打王に輝いたタティースJr.から禁止薬物の陽性反応が出た。(C)Getty Images

2021シーズンは本塁打王に輝いたタティースJr.から禁止薬物の陽性反応が出た。(C)Getty Images

 現地時間8月12日、MLBコミッショナー事務局は、パドレスの若きスーパースターであるフェルナンド・タティースJr.から筋力増強剤「クロステボル」の陽性反応が出たと発表した。禁止薬物違反により、80試合の出場停止処分が科された。

 2019年にデビューしたタティースJr.は、昨年は42本塁打でナ・リーグ本塁打王に輝いた。さらなる活躍にファンが期待を膨らませるなか、今季は開幕前にバイク事故で左手首を骨折。今月からマイナーで4試合出場し、復帰が間近に迫っていた矢先の出来事だった。

 初のワールドシリーズ制覇を目指すチームにとって、タティースJr.の出場停止は大きな痛手だ。12日のワシントン・ナショナルズ戦を前に、衝撃の事実がチームメイトらに伝えられた。復活が待ち望まれた23歳の処分に憤りを感じる同僚がいる一方、すでに前を向いている選手も多い。

 右腕ジョー・マスグローブは、「余程のことがない限り、試合30分前にチームで集まることはない」と説明したうえで、「それが死ではなく、禁止薬物違反と聞いて、少しは安心したよ」とコメントしたと『MLB.com』のジョー・トレッツァ記者が伝える。
 

 また、この日の先発を務めたマイク・クレビンジャーは、「彼に失望したのは2度目です。今となっては自分だけの問題ではないことを学んで、成長してほしい」と立腹したと、米スポーツ・メディア『The Athletic』のデニス・リン記者は記載した。

 今月トレードで同球団に加入したばかりのホアン・ソトは、「僕が加入する前も、皆自分たちのやるべきことをこなしていた」と同僚の活躍を評したうえで、タティースJr.不在もトレード補強で入った3人と共にチームを牽引することを誓った。

「今は僕とジョッシュ・ベル、ブランドン・ドゥルーリーがいる。我々は見ての通りなんでも出来るし、この状態を続けていくよ」

 現在パドレスはナショナル・リーグ西地区で、首位ロサンゼルス・ドジャースとは16ゲーム差の2位ながら、64勝51敗をマークし、ワイルドカードでポストシーズン進出が狙える位置につけている。若き遊撃手が抜けるも、強打者らが揃う同球団の躍動を見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部 

【動画】タティースJr.が2021年に放った全42本塁打のハイライト!

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