絶好機を逸してしまうワンプレーだっただけに、批判の声が上がっている。現地時間8月13日に本拠地で行なわれたミネソタ・ツインズ戦で大谷翔平が見せた走塁だ。
この試合に「2番・DH」で先発出場した大谷は、0対3と負けていた8回裏の第4打席に26号アーチをマーク。これが呼び水となって、勢いが生まれた打線は9回裏に2死一、二塁からマグネウリス・シエラのタイムリースリーベースで同点に追いついた。
アメリカン・リーグ中地区で首位に立つ強敵に粘りを見せ、球場全体のボルテージも高まった。問題のシーンが起きたのは、そうしたムードが高まるなかでの一瞬だった。
延長10回裏、申告敬遠で歩かされた大谷を一塁に置き、エンジェルスは1死一、三塁の絶好機を創出した。迎えるバッターは3番のルイス・レンヒーフォ。一打で出れば、サヨナラという場面で期待値は自然と高まっていた。
そして、ここで一塁上の大谷は仕掛ける。初球にいきなりスタートを切ったのだ。すると、打席のレンヒーフォは相手投手エミリオ・パガーンが投じた初球、97.3マイル(約156.5キロ)の4シームをセンターへと弾き返す。だが、この痛烈な当たりを相手中堅手バイロン・バクストンが飛び込みながらキャッチ。二塁ベースの手前まで来ていた背番号17は、急いで帰塁するも、送球の方が早く、あえなくダブルプレーとなった。
もちろん、バクストンの好捕があってこそではある。レンヒーフォの痛烈な打球を華麗に捕り、そこからの正確な一塁への送球も見事。さすがゴールドグラバー(2017年に受賞)というファインプレーだった。
しかし、だ。大谷の走塁死がいただけないものだったのは間違いない。米メディアでも痛烈な批判の声も寄せられており、『The Athletic』のエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者は「オオタニの走塁は無意味だった」と断じた。
「もちろん三塁ランナーのシエラの走塁も良くない。そしてオオタニが盗塁を試みたのであれば、彼の過失は少なくなる。だが、彼が盗塁するべきではなかったという議論は十分にできるはずだ。決して、綺麗なプレーではない」
結果的に11回裏にテイラー・ウォードのサヨナラ2ランホームランでツインズを下したエンジェルス。それだけに大谷の"ミス"に対する風当たりも少し弱まったのは、不幸中の幸いか。
構成●THE DIGEST編集部
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アメリカン・リーグ中地区で首位に立つ強敵に粘りを見せ、球場全体のボルテージも高まった。問題のシーンが起きたのは、そうしたムードが高まるなかでの一瞬だった。
延長10回裏、申告敬遠で歩かされた大谷を一塁に置き、エンジェルスは1死一、三塁の絶好機を創出した。迎えるバッターは3番のルイス・レンヒーフォ。一打で出れば、サヨナラという場面で期待値は自然と高まっていた。
そして、ここで一塁上の大谷は仕掛ける。初球にいきなりスタートを切ったのだ。すると、打席のレンヒーフォは相手投手エミリオ・パガーンが投じた初球、97.3マイル(約156.5キロ)の4シームをセンターへと弾き返す。だが、この痛烈な当たりを相手中堅手バイロン・バクストンが飛び込みながらキャッチ。二塁ベースの手前まで来ていた背番号17は、急いで帰塁するも、送球の方が早く、あえなくダブルプレーとなった。
もちろん、バクストンの好捕があってこそではある。レンヒーフォの痛烈な打球を華麗に捕り、そこからの正確な一塁への送球も見事。さすがゴールドグラバー(2017年に受賞)というファインプレーだった。
しかし、だ。大谷の走塁死がいただけないものだったのは間違いない。米メディアでも痛烈な批判の声も寄せられており、『The Athletic』のエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者は「オオタニの走塁は無意味だった」と断じた。
「もちろん三塁ランナーのシエラの走塁も良くない。そしてオオタニが盗塁を試みたのであれば、彼の過失は少なくなる。だが、彼が盗塁するべきではなかったという議論は十分にできるはずだ。決して、綺麗なプレーではない」
結果的に11回裏にテイラー・ウォードのサヨナラ2ランホームランでツインズを下したエンジェルス。それだけに大谷の"ミス"に対する風当たりも少し弱まったのは、不幸中の幸いか。
構成●THE DIGEST編集部
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