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MLB

53センチも動いた100マイルの2シーム! 大谷翔平の“新魔球”に驚嘆の声は止まず「まさに宇宙人だ」

THE DIGEST編集部

2022.09.04

大谷が先月から実践の場で試し始めた2シーム。そのキレ味が鋭さを増している。(C)Getty Images

大谷が先月から実践の場で試し始めた2シーム。そのキレ味が鋭さを増している。(C)Getty Images

 驚異的な一球だった。投げたのは、大谷翔平。ロサンゼルス・エンジェルスの二刀流エースだ。

 現地時間9月3日に本拠地で行なわれたヒューストン・アストロズ戦。同地区(ア・リーグ西地区)で首位に立つ強敵を前に、先発ピッチャーとして堂々と立ちはだかった大谷。そんな28歳のサムライがファンや現地メディアを驚かせる一球を投じたのは、3回1死無塁でチャズ・マコーミックと対峙した局面だった。

 カウント1-2から100マイル(約160.9キロ)の2シームをインローへ。「ズバンッ」とキャッチャーミットに収まったボールには、右打席に立ったマコーミックも思わず棒立ち。あっけない見逃し三振となった。

 2シームは先月に入ってから実践で試し始めた新球だ。本人も8月15日(現地時間)のシアトル・マリナーズ戦後に「楽しく投げるために必要かな」と語るにとどまっていたが、それから約1か月でキレ味は洗練されてきている。マコーミックに投じたボールは球速もさることながら、変化量はホームベースの幅(17インチ=約43.2センチ)以上に曲がる21インチ(約53.34センチ)を記録。「投手・大谷」の傑物が際立つボールだと言える。
 
 相手打者が文字通り手も足も出なかった“魔球”は、米データ会社も絶句する。野球に関するありとあらゆるデータを発信する『Codify』は「21インチも水平に動いて、この速さを記録するなんて。まさに宇宙人だ」と公式ツイッターで驚嘆した。

 さらに同僚も賛辞を惜しまない。この日にサヨナラタイムリーを放ったマット・ダフィーは試合後のヒーローインタビューで「いつものことだけど、今日もショウヘイはアンビリーバブルだ」とコメント。そのうえで大谷の2シームを次のように評した。

「ショウヘイは違うね。すごいシンカー(2シーム)を新球種としてレパートリーに加えていた。なんというか、とにかくすごいと思う。彼を褒める言葉が足りないくらいなんだけど、ショウヘイはとにかく唯一無二の存在だ」

 唯一無二の存在――。100マイルの2シームはダフィーがそう強調する大谷の凄みを如実に物語る一球だった。

構成●THE DIGEST編集部

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