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MLB

エ軍同僚が「ショウヘイは狂ってる」と絶賛! MVP争いのジャッジには「マリスの記録を破ってようやく候補」と意見

THE DIGEST編集部

2022.09.04

強力なアストロズ打線を文字通りねじ伏せた大谷。その快投にチームメイトは賛辞を惜しまない。(C)Getty Images

強力なアストロズ打線を文字通りねじ伏せた大谷。その快投にチームメイトは賛辞を惜しまない。(C)Getty Images

「なんというか……狂ってるね(笑)。本当に言葉がないよ」

 現地時間9月3日に行なわれたヒューストン・アストロズ戦で、サヨナラタイムリーを放ち、殊勲者となったマット・ダフィーは、自軍のエースをそう称えた。もちろん「エース」とは大谷翔平である。

 この試合でも「投手・大谷」は図抜けたマウンドさばきを見せた。

 試合後にMLB公式サイトなどのフラッシュインタビューで「感覚が良かった」と振り返った2シームは最速100マイル(約160.9キロ)を計測。それ以外にも投球のおよそ6割を占めたスライダーも冴えわたり、アストロズ打線を全くと言っていいほど寄せ付けなかった。

 終わってみれば、今季自己最多の111球を投げ、5奪三振、無四球、被安打6、1失点と出色の内容。自身初の規定投球回までは残り26イニングに迫る熱投を見せつけた。

 当の本人は「打席でしっかりと打てれば、もっといい試合だったかなと思います」と、いつも通り冷静に振り返った。だが、マウンドで見せつけたピッチングは圧巻の一語。アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)との一騎打ちと見られているア・リーグのMVPレースにも小さくない影響を及ぼすほどのインパクトがあった。
 
 もっとも、ア・リーグのシーズン記録(61本)を超える63本ペースで本塁打を量産するジャッジを推挙する人々が少なくないのは周知の通りだ。しかし、試合後の会見でアストロズ戦の熱投を目の当たりにしたダフィーは「MVPはショウヘイだと思う」と強調した。

「ジャッジをMVPに推す人も多いのは知っている。だけど、僕は彼がロジャー・マリスのアメリカン・リーグ本塁打記録を破って、ようやくMVPの候補になるくらいだと思っている。もちろん、ニューヨークの人たちは『そんなの馬鹿げてる』って言うと思うけど、ショウヘイは投手と野手の両方をやってるんだよ!」

 ただでさえ貴重な投打二刀流。それを1年間もやり続ける価値を理由に、大谷の凄みを論ずるダフィー。さらに内外野のどこでも守れるマルチは、こうも訴える。

「ベーブ・ルース以降、二刀流をやってきた人がいないのにも、理由があるんだと思う。まぁとにかく投打の両方で並外れているショウヘイは言葉では言い表せないぐらいに凄いんだ。だって、他にいないんだからね」

 はたして、ダフィーの言葉通りに大谷はMVPを手にできるのか。ハイレベルなジャッジとの争いから目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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