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「今日投票ならジャッジだろう」ア・リーグMVP争い、勝利貢献度WARで下回る大谷翔平に勝機は? 米記者が見解

THE DIGEST編集部

2022.09.10

ア・リーグMVPを争う大谷とジャッジ。果たしてどちらに軍配が上がるのか。(C) Getty Images

 メジャーリーグは残り25試合前後となり、いよいよクライマックスへと突入する。同時に、シーズンMVPに関する議論も沸騰中だ。

 ア・リーグではニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジとロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が熾烈なデッドヒートを繰り広げている。前者はシーズン65本ペースでホームランを量産。ロジャー・マリスが持つア・リーグ最多本塁打記録61本を上回る勢いだ。一方の大谷もベーブ・ルース以来2人目となるメジャー通算400奪三振、100本塁打も通過点に、今季も投げるたび、打つたびに歴史の扉を開く異次元ぶりだ。

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 そんなふたりの熾烈な争いの行方を米メディア『Bally Sports.com』において、デビッド・ブラウン記者が「ア・リーグMVPはジャッジか、大谷か。賞レースを分析」と題して自身の見解を述べている。

 まずブラウン記者は「投票が今日行なわれた場合…」と仮定して結果を予想。「AL MVPはおそらくヤンキースの強打者アーロン・ジャッジに行くだろう」と述べている。もちろん、「二刀流のスーパースター、大谷翔平も1年前に受賞して以来、それほど遅れをとっていない」と接戦となっていることを強調する。

 ただし、ジャッジが今季叩き出しているスタッツは他の選手を大きく引き離しており、さらに勝利貢献度を表す指標とされるWARを見れば、ジャッジが大谷を0.5~1ポイントほど上回っており、チームの成績面も含めて、「ほぼすべての面でジャッジが有利だ」としている。

 しかし同記者は「ジャッジは打席で良いシーズンを送っているが、他のスラッガー同様、サイ・ヤング候補のような投球能力を持つオオタニには太刀打ちできない」と、大谷が投手として最高のシーズンを送っていることにも言及。「オオタニが前例のない独自の波に乗り続けるなら、多くの投票者は彼に逆らうことはできないだろう」と、大谷が前代未聞の二刀流パフォーマンスを続ければ、なびく記者も出てくるとしたうえで、今回のMVP争いが「これまでで最も接近した投票のひとつになる可能性がある」と予見している。

 果たして、ア・リーグMVP争いはどちらに軍配が上がるのか。いずれにしても、甲乙つけがたい戦いであることは確かなようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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