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162キロ超えのシンカーでマ軍打線翻弄! 大谷翔平、渾身ガッツポーズの堂々7回無失点「リーグ最高の投手だ」

THE DIGEST編集部

2022.09.18

マリナーズ打線を相手に力投する大谷。(C)Getty Images

マリナーズ打線を相手に力投する大谷。(C)Getty Images

 二刀流の凄みを見せつけた。

 現地時間9月17日、本拠地で行なわれているシアトル・マリナーズ戦で、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「3番・DH兼投手」で先発登板。7回(107球)を投げて、無失点、被安3、8奪三振という内容で降板した。

 前回登板でマメが潰れ、途中降板を余儀なくされていた大谷。しかし、この日はフィル・ネビン監督代行が「問題はない。感じも良いみたいだ」と戦前に語った通りに、コンディションは万全だった。

 初回から二刀流だからこその仕事ぶりを発揮した。
 
 まず、表の守りで「投手・大谷」が101マイル(約162.5キロ)のシンカーと87マイル(約140キロ)のキレ味鋭いスライダーを駆使した投球で2三振を奪う。その裏の第1打席で「打者・大谷」が、1死一塁の状況で、あと数センチで本塁打というレフトフェンス上部に直撃するタイムリーツーベースを放った。

 自援護で勢いに乗った大谷は2回に初ヒットを許すも無失点。続く3回にも出塁を許し、60球と球数を要したが、ここも無失点。序盤3回を危なげなく投げ終えた。

 4回に四球で出塁した自身が得点を記録して2対0としたなかで、勝利投手の権利がかかった5回も大谷は好投。やはり球数は多くなったが、無失点。13勝目の権利を得て、笑顔でダグアウトに引き上げていった。

 投球分析家として活躍し、「ピッチングニンジャ」の名で知られているロブ・フリードマン氏が「オオタニはアメリカン・リーグのどのピッチャーよりも優れた能力を持っている。最高の投手なんだ」と絶賛する快投ぶりを披露した右腕は6回も続投。相手の上位打線と当時するも先頭打者のJP・クロフォードから三振を取った際には、「シャーッ!」と吠えると同時に、右手を突き上げるガッツポーズを見せつけ、自信を誇示。危なげなく「0」をスコアボードに刻んだ。

 快調に投げ続けた大谷は7回もマウンドへ。1死から、この日初の四球で出塁を許したが、直後の相手5番ラリーをスプリットで併殺打に打ち取って、ここも無失点。ベンチに下がる際には正捕手のマックス・スタッシと笑顔でハイタッチを交わし、余裕を感じさせた。

 マリナーズ打線を一切寄せ付けなかった大谷は、ここで降板。シーズンの投球回数を148として、規定投球回まで14イニングとした。なお、試合はエンジェルスが8回で2対0とリードしている。

構成●THE DIGEST編集部
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