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MLB

大谷翔平、MVPを占う指標も伸ばす快心の13勝目! 米識者はサイ・ヤング賞の可能性を指摘「もう言い訳はやめないか?」

THE DIGEST編集部

2022.09.18

日進月歩で進化を続けている大谷。マリナーズ戦でも堂々たるパフォーマンスを見せつけた。(C)Getty Images

日進月歩で進化を続けている大谷。マリナーズ戦でも堂々たるパフォーマンスを見せつけた。(C)Getty Images

 相手打線を寄せ付けず、話題沸騰中のMVPを手繰り寄せるような快投だった。

 現地時間9月17日、本拠地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦で、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「3番・DH兼投手」で先発登板。7回(107球)を投げて、無失点、被安3、8奪三振と好投。チームの2対1での勝利に貢献し、今季13勝目をマークした。

「投手・大谷」のポテンシャルが冴えわたった。

 初回の自軍の攻撃で「打者・大谷」のタイムリーツーベースで“援護”を受けたエースは、序盤3イニングを無四球、無失点で乗り切ると、その後も快調なピッチングを披露。最速101マイル(約162.5キロ)のシンカーに、深く沈むスプリット、大きく横滑りするスライダーを軸にし、マリナーズ打線を手玉に取った。

 終わってみれば、自己最多の111球に迫る107球の熱投。降板時には「ヨッシャー」とガッツポーズを見せ、自信を誇示。チームの大黒柱たる矜持を見せつけた。

 今回のピッチングで今季の投球回数を「148」に伸ばした大谷。これで規定投球回数まで「14」とし、史上初のダブル規定到達の金字塔へまた一歩迫った。
 
 偉業に迫った大谷。MVP争いでも重要な指標のひとつとなるWARも、投手部門で「5.0」にまで伸ばしたのだが、これはアメリカン・リーグの中ではジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)に次ぐ2位の値だ。

 それだけに、にわかに囁かれたのが、投手としての最高の栄誉と言われるサイ・ヤング賞の獲得だ。

 エンジェルスの情報を発信するポッドキャスト番組「Talkin Halos」でホストを務めるジャレッド・ティムズ氏は、同球団の投手でWARが5.0に達するのは、ダン・ハレンとジャレッド・ウィーバー以来の快挙であると紹介。そのうえで、こう続けた。

「もうショウヘイ・オオタニが『イニング数が足りないからサイ・ヤング賞候補ではない』と言い訳をするのはやめないか? (ディラン・)シーズやバーランダーよりも内容が悪いというのは理解できるが、イニングが足りないというのは理由にならない」

 なお、この試合を終えての「投手・大谷」のスタッツは以下の通りだ。

勝利:13
防御率:2.43
奪三振:196
奪三振率:11.92

 ちなみに大谷よりも奪三振数と防御率で上回っているのは、シカゴ・ホワイトソックスのエース左腕であるシーズだけである。

 投手としてリーグ屈指のレベルにあると改めて見せつけた大谷。その快投に対する反響は、まだまだ続きそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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