現地時間９月23日、敵地ミネソタ・ツインズ戦に「３番・投手兼DH」で先発登板した大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）は、序盤の悪天候に苦しみながらも、５回０／３（100球）、２失点、被安打３、７奪三振、６四球と好投。日本人投手４人目の「シーズン200奪三振」へ到達すると同時に、メジャー自己最多の14勝目（８敗）をマークした。

【動画】自身メジャー初！大谷翔平の“シーズン200奪三振”達成の瞬間をチェック

　雨が降りしきるなかで始まった試合でさすがの右腕も苦しんだ。初回から３四死球と制球面で乱れると１失点を喫した。しかし、大谷は４回にゲリー・サンチェスを見逃し三振に仕留めると、ここでメジャー史上初の「シーズン30本塁打＆200奪三振」を達成。その後も粘りの投球を続け、６回にジェイク・ケイブに適時打を許しながらも、勝ち投手の権利を持ったまま降板した。

　地元放送局『Bally Sports West』の公式ツイッターが掲載した動画によると、エンジェルスのフィル・ネビン監督代行は試合に、「誰にとっても本当にタフなコンディションだった」と試合を振り返ったうえで、大谷の投球内容について、「濡れたマウンドであまり良い感触がなかったと思う」「ただ、必要な時に必要な投球をしていた」と分析した。

　また、自身初の規定投球回数（162回）到達にあと９イニングと迫ったことに関して、「彼はイニングを重ね、そこに到達できる。ビッグゲームに勝ちたいのであれば、彼以上に望まれる選手はいない」とネビン監督代行は続け、サイ・ヤング賞の可能性にも、「その議論に加わるべきだと思っている」と自信を滲ませた。
  　なお、打者としてはこの日、７回にセンター前タイムリーを放つなど、４打数１安打１打点と活躍した大谷。これで９試合連続安打とし、マウンド上でのハイパフォーマンスとともに投打両面で傑出した存在感を放っている。エンジェルスは残り11試合、大谷はあと２試合に先発するとみられており、今季終盤の活躍からますます目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「正気の沙汰じゃない」大谷翔平が成し遂げた“200奪三振＆30HR”の快挙に米メディア驚愕！「世界の不思議だ」

【関連記事】大谷翔平も思わず「ノーッ！」と絶叫！ 降板直前に投じた渾身の一球が物議。米記者は「明らかに三振だった」と訴え

【関連記事】「なんて夜だ！」大谷翔平が今季200K＆14勝目、プーホルスが通算700号に到達！歴史的な瞬間に米リポーター感涙「野球は素晴らしい」