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ジャッジがようやく放った61号に「観衆は爆発」。“61年ぶりの大記録”に米識者たちも言葉を失う「オーマイガー」

THE DIGEST編集部

2022.09.29

敵地ながらスタンディングオベーションによる大歓声を浴び、脱帽するジャッジ。その表情は喜びに満ちていた。(C)Getty Images

敵地ながらスタンディングオベーションによる大歓声を浴び、脱帽するジャッジ。その表情は喜びに満ちていた。(C)Getty Images

 歴史的な一打が、持ち前の勝負強さで飛び出した。

 現地時間9月28日に敵地で行なわれているトロント・ブルージェイズ戦に「1番・センター」で先発したアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、3対3で迎えた7回表の第4打席に2ランホームランをマーク。アメリカン・リーグのシーズン最多記録に並ぶ61号を放った。

 9月20日(現地)のピッツバーグ・パイレーツ戦以来、勝負を避けられるような四球攻めが続いたせいもあり、本塁打がなく足踏みが続いていたジャッジ。当の本人は「勝利のためなら」と気にしていないようではあったが、ロジャー・マリスが持つア・リーグ本塁打記録への到達を、ファンや現地メディアもやきもきしながら見守っていた。

 そして、待望の一発は一進一退の攻防戦のなかで放たれた。
 
 タイスコアの無死一塁という好機で打席に入った背番号99は、相手左腕のティム・メイザに対して8球も粘る。そして、フルカウントからほぼど真ん中に投じられた94.5マイル(約152キロ)のシンカーをジャストミート。打った本人が確信めいた表情で見送った打球は、レフトのフェンスを悠々と越えた。好機で記録を更新するあたりは流石というほかになかった。

 敵地のブルージェイズ・ファンも歓喜し、球場全体が揺れた。その事実は「誰もがこの時を待っていた」というのを如実に物語る光景だった。

 無論、現地記者たちも興奮気味にレポートする。ペンシルベニア州の放送局『WICU-TV』のレポーターであるジョン・リンディック氏が「アーロン・ジャッジの61号でここの観衆は爆発した」と現地の熱狂度を伝えれば、テキサス州地元局『KAUZ-TV』でディレクターを務めるロビン・ハーンズ氏は「ジャッジ。61号。オーマイガー」と言葉を失った。

 三冠王も視野に入るなかで、相手バッテリーの厳しい攻めにも屈せず、フォア・ザ・チームの姿勢をも貫き続けたジャッジ。そうした状況のなかで達成された記録だからこそ、実に意義深く、観衆やメディアの熱狂を誘ったと言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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