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大谷翔平の電撃契約は「理解に苦しむ」! 元GMと米記者が“異例のメガディール”を分析「さらに魅力的になった」

THE DIGEST編集部

2022.10.02

エンジェルスと大型契約を締結した大谷。球界をざわつかせたメガディールにはさまざまな意見があがっている。(C)Getty Images

 現地時間10月1日、ロサンゼルス・エンジェルスは大谷翔平と年俸3000万ドル(約43億4000万円)の1年契約に合意したと発表。調停権を持つ選手では、ムーキー・ベッツが2020年1月にボストン・レッドソックスと締結した2700万ドル(約39億1500万円)を超える史上最高額となった。

 今季年俸550万ドル(約7億9600万円)を考えれば、かなりの大幅アップである。だが、球団が異例とも言えるシーズン中に契約に踏み切るのも無理はない。なにせ、今季も大谷はMVP候補に挙げられる活躍見せている。下記は投打の主な成績だ。

【打者】
打率:.275
本塁打:34
打点:94
盗塁:11
出塁率:.358
長打率:.527
OPS:.885

【投手】
登板数:27
イニング数:161
勝敗:15勝8敗
防御率:2.35
奪三振数:213
奪三振率:11.91
WHIP:1.03
 
 打っては各球団のスラッガー級、投げてはエース級の堂々たるスタッツを残している。それだけに契約満了まで1年と迫る大谷との"電撃契約"もエンジェルスからすれば、より補強に専念していくうえでも、やはり当然の決定だろう。

 無論、今オフのトレードの可能性が全くなくなったわけではない。ゆえにレギュラーシーズン終了を目前にした異例の契約にはさまざまな意見が寄せられている。過去にシンシナティ・レッズやワシントン・ナショナルズでGMを務めた経験を持つジム・ボーデン氏は自身のツイッターで「理解に苦しむ」と投稿した。

「このオフに年俸調停をすれば、3000~5000万ドルの年俸になったかもしれないのに、正直に言って理解に苦しむ。しかし、早い時期にこの契約を決めたことで、彼はトレードの価値を高めるだろう」

 さらに米紙『New York Post』の敏腕記者であるジョエル・シャーマン氏も自身のツイッターで、「彼の年俸調停の手続きはクレイジーなものになっていただろう。それを考えると、オオタニはこの契約によってトレード市場でさらに魅力的な存在となった」と分析している。

 はたして、この契約は大谷にとって、はたまたエンジェルスにとってどんな影響をもたらしていくのか。このオフの動きも引き続き注視する必要がありそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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