10月13日、セ・リーグCSファイナルステージ第２戦、ヤクルト対阪神が神宮球場で行なわれ、今シーズンに三冠王を獲得した村上宗隆（ヤクルト）が１点を追う３回に、逆転となる２ランを放ち、チームに勢いをもたらした。

　第１打席は四球で出塁していた22歳は、チームが０対１とリードされていた３回２死一塁の好機で主砲の矜持を見せつける。フルカウントからの６球目、藤浪晋太郎（阪神）のアウトローの速球を逆方向へ打ち流すと、大きな弧を描いた打球は、そのまま左翼席に着弾。CS初のアーチをマークした。

【動画】さすが三冠王！村上の逆転２ランをチェック

　令和初＆史上最年少での三冠王に輝いた男の一発に称賛の声が届いている。DAZN公式Twitterは「CSでも村神様降臨」と速報を打ち、「三冠王が鮮やかに逆方向へ！村上宗隆が見事な逆転ホームラン」と伝えた。

　その後、仲間も奮起し５点を挙げたヤクルトは、阪神の反撃から逃げ切り５対２で勝利。ヤクルトの先発を務めたサイスニードは、試合後のヒーローインタビューで「今日の試合で大好きになった選手は？」と問われると、「Difficult（難しいね）」と濁らせるも、直後には照れながら「ムネ大好き！」と流れを変えた主砲を称えた。
  　そして「打のヒーロー」としてお立ち台に立った村上は、「その（ホームランの）前の守備も短く終わって、凄く良い流れだった」と打席を振り返り、「ここで打つしかないなという気持ちで打ちました」と狙いすましていたことを告白。さらに打球の行方を「行ったな～」と確信しながら見届けたことをも明かした。

　早くも２勝目を飾ったヤクルトは、ファイナルステージ突破に王手をかけた。最後に村上はチームを代表し、「明日も勝って皆で日本シリーズ行きましょう。応援よろしくお願い致します」とファンに呼びかけた。

構成●THE DIGEST編集部

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