現地時間11月５日、メジャーリーグはワールドシリーズ第６戦が行なわれ、ヒューストン・アストロズが４対１でフィラデルフィア・フィリーズに勝利。これで2017年以来となる世界一を達成した。

　まさしく貫禄の勝利だ。今季のレギュラーシーズンではアメリカン・リーグ西地区で２位に16ゲーム差をつけて制したアストロズは、勢いそのままにこのポストシーズンでもシアトル・マリナーズ、ニューヨーク・ヤンキースを立て続けに撃破。そして迎えたワールドシリーズでは第６シードから下剋上を続けてきたフィリーズに地力の差を見せつける形で打ち倒したのである。

　最後は本拠地で快哉を叫んだアストロズナイン。その輝かしい光景をこれ以上にない喜びとともに見守ったある老人が話題となっている。地元ヒューストンで家具チェーン店を経営するジム・マッキンベールさんだ。

　なぜ、御年71歳のいちファンが話題となっているかと言えば、それは彼が開幕間もない５月にアストロズのワールドシリーズ制覇に1000万ドル（約14億6000万円）を賭けていたからである。
  　大のアストロズ・ファンとして知られるマッキンベールさんは、大ギャンブルに成功したのだ。米ベッティングサイト『BR Betting』によれば、今回の世界一達成によって7500万ドル（約109億5000万円）を獲得。これは合法賭博では史上最高額になるという。

「マットレス・マック」の愛称で知られた熱心なアストロズ・マニアであるマッキンベールさんが成功した記録的な大博打には、世界も驚きを隠せずにいる。スペイン紙『Marca』は「71歳の老人である家具王が世界最大級の賭けに勝利して衝撃を与える」と速報。さらにオーストリアのニュースサイト『News.com』も「彼の馬鹿げたギャンブルは見事に成功した。マットレス・マックはナイーブになる時期もあったが大金を投じることを恐れず、愛するチームの究極の栄光に賭けた」と絶賛した。

　マッキンベールさんにとっては、まさに“大勝”だろう。ちなみに儲けた資金はすべて自社のために使用する予定で、今秋に3000ドル以上の寝具セットを購入した顧客の代金を返還するという

構成●THE DIGEST編集部

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