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大谷翔平とトラウト擁するエンジェルスは「フィリーズのように」なれる? 「2023年は何かを起こす最後のチャンス」と米メディアが見解

THE DIGEST編集部

2022.11.08

大谷(左)とトラウト(右)という2大スターを抱えるエンジェルスは来季、どのような巻き返しを見せるだろうか。(C) Getty Images

 2022年のメジャーリーグは、ヒューストン・アストロズがフィラデルフィア・フィリーズとのワールドシリーズを制し幕を閉じた。3季ぶりのチャンピオンに輝くなど、レギュラーシーズンから強さを誇ったアストロズだったが、フィリーズの善戦も光った。

 今季より、プレーオフシステムが拡張されたことで、第6シードとしてポストシーズンに挑んだフィリーズは、セントルイス・カージナルスやアトランタ・ブレーブス、さらにリーグチャンピオンシップでサンディエゴ・パドレスに競り勝ち、ワールドシリーズ進出を果たしている。

 世界一には届かなかったものの、頂点に挑んだその戦いぶりは現地メディアでも「サプライズ」と称えており、米スポーツサイト『Yardbarker』は、来シーズンのMLBにおいても同様の出来事を期待し、その可能性について見解を示している。

 同メディアは「2023年版のフィリーズになり得るのはどこか!?」という特集記事を配信。その中で、ロサンゼルス・エンジェルスの戦いぶりへの見込みを述べている。

「近年、ロサンゼルス・エンジェルスほど期待外れのチームもそう多くはないだろう」

 記事ではここ数年のエンジェルスのチーム成績をそう評しており、続けて「ショウヘイ・オオタニとマイク・トラウトが在籍しているのだから、毎年のようにプレーオフに進むチームでなければならない」と記している。

 さらに「エンジェルスは、2023年にそうなれることを示す可能性を持っており、2人のスターがいるエンジェルスにとって、来季は何かを起こす最後のチャンスかもしれない」と主張。

 その理由として、大谷の来季以降の去就を指摘しており「オオタニがフリーエージェントとなる今季終了後、エンジェルスとの再契約を希望するかどうかは謎である。LAがオオタニを引き留める最良のチャンスは、2023年にポストシーズンに進出することだ」と綴っている。

 その上で同メディアは「もしエンジェルスが今年、さらに投手陣を獲得し、選手がコンディションを維持できれば、来年はフィリーズのような活躍をするチャンスもある」として、来季の躍進を予感させるコメントで記事を締め括った。

 リーグ屈指のスタープレーヤーを抱えながら、長らくプレーオフの舞台には縁がないエンジェルス。球団売却の話題もあり、現在も先行きが不透明とも言われているなかで、来季こそ、『サプライズ』を起こすことはできるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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