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エ軍残留の可能性は「5%」。大谷翔平の去就問題にNY紙敏腕記者が断言「二刀流のスターの維持はゼロに近い」

THE DIGEST編集部

2023.02.08

投げても、打っても、そして走っても、異彩を放つ大谷。FAとなれば獲得競争は必至だ。(C)Getty Images

 今冬にロサンゼルス・エンジェルスが下した決断は、小さくない話題となった。昨年8月に開始していた球団売却に関する手続きを中止。2023年以降も所有権を継続すると発表したのである。
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「我々にはやり残したビジネスがあって、チームの将来やファンにとってプラスの影響を与えられる」

 2003年5月から経営に携わってきたアート・モレノオーナーは、公式声明において、そう力強く断言。21年ぶりのワールドシリーズ制覇への意気込みを新たにした。

 無論、この球団上層部の決断はチーム編成にも波及。23年シーズン終了後に契約満了を迎える大谷翔平との契約延長にも影響があると見られている。

 当人も契約延長に関しては具体的な考えを明らかにしてはいない。しかしながら、一部の米メディアは巨額の資金力を持つ新オーナー誕生が残留への「唯一の道」とも報じており、ニューヨーク・メッツやロサンゼルス・ドジャースへのFA(フリーエージェント)かトレードでの移籍が幾度となく伝えられている。
 
 依然として噂の域は出てはいない。しかしながら、大谷のエンジェルス退団を指摘する声が絶えないのも事実である。米紙『New York Post』の敏腕記者を務めるジョン・ヘイマン氏は自身のコラム内で「今のエンジェルスにとって何よりも重要なのはオオタニの残留だ」と記したうえで、キッパリと断じた。

「二刀流のスーパースターを維持する可能性は限りなくゼロに近いと言えるところまでに達した。オオタニが24年の開幕戦でエンジェルスの一員である可能性は5%ぐらいだろう」

 歯に衣着せぬ発言でカルト的な人気を博するヘイマン氏。そんな敏腕記者は「たしかにオオタニはお金よりも自身の快適にプレーできるかどうかを求めている」としながらも「しかし、エンジェルスは5年間プレーオフに出場していないため、少なくともこの春に延長契約の交渉が行なわれる可能性は事実上ゼロだ」とも断言した。

 投打で違いを生み出せる偉才は、はたしていかなる決断を下すのか。彼の去就を巡る話題はしばらく尽きそうにない。

構成●THE DIGEST編集部

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