プロ野球

巨人・浅野翔吾が脱帽した“韓国の剛腕”が春季キャンプで炎上騒動に。地元紙がSNSでの不適切投稿を糾弾「失望は計り知れない」

THE DIGEST編集部

2023.02.11

独特なフォームと特徴的なメガネで話題となった韓国の剛腕キム・ソヒョン。この若き逸材がSNSに端を発した騒動に巻き込まれている。(※写真はWBSCより提供)

 韓国球界の"大物新人"がいきなり逆風に晒されている。波紋を広げているのは、昨秋のドラフトで全体1位指名を受け、ハンファ・イーグルスに入団したキム・ソヒョンだ。
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 細長い手足に、四角いメガネがトレードマークの剛腕は、スリークォーター気味の独特なフォームから繰り出す最速163キロの4シームを武器に声価を高めた。昨年9月にアメリカで開催されたU-18ワールドカップでは日本戦に登板。大会後に巨人からドラフト1位指名される浅野翔吾(高松商)を163キロの剛速球で見逃し三振に仕留め、国内外に小さくない衝撃を与えた。

 当時の高卒ナンバーワン打者であった浅野をして「手が出なかったです」と言わしめたキム・ソヒョン。ハンファとは契約金5億ウォン(約5000万円)という韓国球界において異例と言える大型契約を締結していた。
 
 そんな期待の18歳だったが、SNSでの振る舞いが批判の的となっている。韓国紙『朝鮮日報』などによれば、キム・ソヒョンは、日本の高知県で実施している春季キャンプ中にサブとして活用していたインスタグラムアカウントで、コーチやファンへの不満を投稿。これがあっけなく流出してしまったのである。

 多感な18歳である。慣れない場所にフラストレーションを溜め、SNSで愚痴のようにこぼすというのはよくある行為ではある。ただ、首脳陣を攻撃するような内容はいただけなかった。韓国メディア『OSEN』は「期待が大きかっただけに失望も計り知れない。ファンから猛批判を浴びるのは仕方がないことだ。一部では『反省しているとは思えない』という声も続いている」と指摘している。

 無論、チームからはしっかりとお灸を据えられた。「チームよりも偉大な選手はいないと叩き込む」とするカルロス・スベロ監督から3日間の謹慎と罰金処分を科された。しかし、キム・ソヒョンは早くもSNSの運用を再開。この事実をふまえた『OSEN』は、「彼一人の未熟な行動によってハンファの春季キャンプに良くない影響が出ている。キム・ソヒョンは『問題児』レッテルを貼られ、精神的なプレッシャーが無駄に増大した」と球団に改善を促した。

 入団早々に問題を起こし、ファンの反感を買ってしまったキム・ソヒョン。先述の浅野の言葉にあるようにポテンシャルは間違いなく高い。それだけに今回の騒動が「若気の至りだった」と言えるように精進してもらいたいものだ。

構成●THE DIGEST編集部

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