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佐々木朗希らNPBの精鋭たちが「エグいッ」と唸った34球。ダルビッシュ有が初ブルペンで見せつけた違い【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.02.18

初ブルペンで34球を投げ込んだダルビッシュ。一球ごとに動作などを確認するピッチングには若手たちから熱視線が送られた。写真:梅月智史

初ブルペンで34球を投げ込んだダルビッシュ。一球ごとに動作などを確認するピッチングには若手たちから熱視線が送られた。写真:梅月智史

 2月18日に行なわれた宮崎での侍ジャパン合宿2日目にダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)がブルペン入り。34球を投げ込んだ。

 前日には「アジャストするには1週間ぐらいかかると思う」と自身のコンディションについて語ったが、この日は早朝7時半に球場入り。サンディエゴとの時差ボケを調整するための独自調整を行なった。

 そうしたなかで、36歳のベテラン右腕は11時すぎにブルペン入り。この背番号11がマウンドに上がると、周囲の雰囲気が引き締まった。このあたりは、流石のメジャーリーガーである。

 そして、ダルビッシュは、メディアの熱視線が注がれたなかで、正捕手候補の甲斐拓也(ソフトバンク)を相手に1球ごとに丹念に投げ込んだ。指先の感覚はもちろん、変化球の曲がり具合など細部に至るまで確認しながらのピッチングからは、昨季にメジャーで32先発25QSを達成した安定感を誇った理由の一端を感じさせた。
 
 日本のエースが見せたピッチングには、若手投手たちも興味津々だった。捕手の後ろにあった狭い通路に佐々木朗希(ロッテ)や山本由伸(オリックス)らも続々と集まり、一球一球を真剣に見守った。

 無論、ダルビッシュを見つめた選手たちから漏れたのは感嘆の言葉だ。佐々木が「すごかったです。全部の球がすごかったです」と語れば、高橋奎二(ヤクルト)は「生で後ろから見られる機会ってないので。どんな軌道をしているのかは気になってました」と明かし、「ちょっと別格だなって思いました」と続けた。

「真っすぐのキレというか、浮き上がるようなボールというのは、僕自身憧れているところがある。なので、その辺の違いを感じましたね。エグいっすね(笑)。見るだけだったら意味がないので、ここから色々と喋って質問して、良いヒントを得たいなと思います」

 日本球界でも指折りの投手たちが「すごかった」「エグい」と唸ったピッチング。ダルビッシュは、この日もレベルの違いを見せつけた。

取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)

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