前日に大失態を犯した若きスラッガーが汚名返上の活躍だ。

　金曜日に行なわれたワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の１次ラウンド第２戦、日本vs韓国の一戦は、韓国が３回表に３点を先取する展開。口火を切ったのは７番ＤＨでスタメン出場を飾ったカン・ベクホだった。

　第１戦のオーストラリア戦で代打出場し、ツーベースを放ったものの塁上で派手なガッツポーズを繰り出したため足がベースから離れ、その瞬間にタッチアウトされた。チームの反撃ムードを削ぐ軽率なプレーに非難が殺到し、７対８で競り負けたゲームの戦犯のごとく扱われたのだ。韓国メディアの中には“喜び死”と断じるものもあった。

　そのカン・ベクホが第１打席で日本の先発ダルビッシュ有に対峙。見事に左中間を割るツーベースを放ち、ふたたび塁上で雄叫びを上げた。韓国はそのあとの８番捕手のヤン・ウィジアが２ランを打ち、さらに１点を加えるビッグイニングに。殊勲のカン・ベクホは前日の借りを返してみせた。
  　韓国メディア『OSEN』は「昨日のミスを帳消しにする鮮やかな二塁打で、カン・ベクホがガッツポーズ。今度はしっかりベースを踏んだ」と称え、放送局『STN SPORTS』は「ダルビッシュのスライダーを見逃さなかった。リベンジなる！」と絶賛した。

　試合は３回表を終えて、韓国が３対０でリードしている。

構成●THE DIGEST編集部

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