難敵イタリアを9-3で下して決戦の地となるマイアミへ向かった侍ジャパン。いよいよ優勝まであと2つ。まずは侍ジャパンの東京ラウンドを振り返ろう。
国内外で大注目を集める大谷翔平はWBCでも二刀流として奮闘。投手として初戦の中国戦、準々決勝のイタリア戦に先発として登板。防御率は2点台、投球回もチーム最多となっており、文字通りエースの活躍ぶりを見せた。
負けたら敗退となる一発勝負のイタリアとの準々決勝では初回から迫力のある投球を見せ、1球ごと気合を込めて叫びながら投げ込む姿は勝利への執念を感じさせた。残りの試合では投手として出場する予定はないが、大谷が見せた勝利への気迫はチームの結束をさらに強くしたはず。
打者でも3番打者として1本塁打、打率は4割を超える。イタリア戦では長打警戒のシフトの裏をかいたまさかのセーフティーバントで満員の東京ドームをどよめかせるなど打者でも侍ジャパンを牽引している。今大会で最も注目されるスーパースターとして対戦国の選手たちからも多大なリスペクトを集めており、その存在感や振る舞いで今大会を素晴らしいものにしてくれている。
09年に優勝を経験しているダルビッシュは2戦目の韓国戦に先発、イタリア戦ではリリーフとして登板。2試合ともにホームランを打たれているが、投球内容は明らかに上向いており、チームの大黒柱の復調は優勝に向けて心強い材料だ。また試合外では若手を連れての食事会や技術的なアドバイスをするなど、最年長の兄貴分としてチームに大きな影響を与えている。
大きな驚きとなったのがラーズ・ヌートバーだ。日系選手として初めてメンバー入りを果たすと、中国戦の最初の打席でヒットを記録。チームに勢いをもたらすだけではなく、その明るいキャラクター、闘志と情熱あふれるプレーでファンを魅了。いまやチームの顔と呼べる存在に。本人も侍ジャパンに並々ならぬ思いを持って参加しており、今大会後も注目される選手になるだろう。
追加招集された吉田 正尚もその打撃センスでチームを救う大活躍を見せており、優勝に不可欠な戦力になっている。イタリア戦では4番を任され、1本塁打としっかり結果を出した。 NPB組で目覚ましい活躍を見せているのが近藤健介だ。ヌートバーとの1、2番コンビで大暴れしている。1次ラウンドでは全試合でヒットを打つなどバットで魅せてくれたが、イタリア戦では類まれな「選球眼」で得点機を演出。3回裏の打席でしっかりとボールを見極めて出塁すると大谷のバントヒットで進塁、吉田の遊ゴロでホームに帰還し、先制点をもたらした。
そして日本が誇る主砲のふたり、村上宗隆、岡本和真にも当たりが戻ってきた。岡本は3回に今大会初となる3ランホームランを含む2安打、5打点と勝利の立役者に。村上も2点差に迫られた5回に初の長打でタイムリーヒットを打って流れを引き寄せた。
この素晴らしい打線以上に注目したいのがリリーフ陣だ。韓国戦では3失点を喫し、降板したダルビッシュのあとを受けた今永昇太、宇田川優希、松井裕樹、高橋宏斗が手堅い継投を見せ、圧勝劇に貢献。
イタリア戦では一、三塁に走者を抱えて降板した大谷のあとを継いだ伊藤大海が完璧な火消しを見せ、今永、ダルビッシュがつないで最後は大勢が走者を出しながらもしっかりと無失点で抑えた。
注目の準決勝は、3月21日午前8時(日本時間)プレイボールで、プエルトリコ対メキシコの勝者との対戦となる。勝てば、22日午前8時(日本時間)に開始となる決勝戦に進出する。
決勝に進んだ場合の対戦相手は、すでに準決勝に進出しているキューバか、19日に行なわれる準々決勝で対戦するアメリカとベネズエラの勝者となる。
ここから先はこれまで以上に激しい試合、総力戦になるはずだが、大谷とダルビッシュを中心にチーム一丸となった史上最強の侍ジャパンが優勝する瞬間を見届けよう!
国内外で大注目を集める大谷翔平はWBCでも二刀流として奮闘。投手として初戦の中国戦、準々決勝のイタリア戦に先発として登板。防御率は2点台、投球回もチーム最多となっており、文字通りエースの活躍ぶりを見せた。
負けたら敗退となる一発勝負のイタリアとの準々決勝では初回から迫力のある投球を見せ、1球ごと気合を込めて叫びながら投げ込む姿は勝利への執念を感じさせた。残りの試合では投手として出場する予定はないが、大谷が見せた勝利への気迫はチームの結束をさらに強くしたはず。
打者でも3番打者として1本塁打、打率は4割を超える。イタリア戦では長打警戒のシフトの裏をかいたまさかのセーフティーバントで満員の東京ドームをどよめかせるなど打者でも侍ジャパンを牽引している。今大会で最も注目されるスーパースターとして対戦国の選手たちからも多大なリスペクトを集めており、その存在感や振る舞いで今大会を素晴らしいものにしてくれている。
09年に優勝を経験しているダルビッシュは2戦目の韓国戦に先発、イタリア戦ではリリーフとして登板。2試合ともにホームランを打たれているが、投球内容は明らかに上向いており、チームの大黒柱の復調は優勝に向けて心強い材料だ。また試合外では若手を連れての食事会や技術的なアドバイスをするなど、最年長の兄貴分としてチームに大きな影響を与えている。
大きな驚きとなったのがラーズ・ヌートバーだ。日系選手として初めてメンバー入りを果たすと、中国戦の最初の打席でヒットを記録。チームに勢いをもたらすだけではなく、その明るいキャラクター、闘志と情熱あふれるプレーでファンを魅了。いまやチームの顔と呼べる存在に。本人も侍ジャパンに並々ならぬ思いを持って参加しており、今大会後も注目される選手になるだろう。
追加招集された吉田 正尚もその打撃センスでチームを救う大活躍を見せており、優勝に不可欠な戦力になっている。イタリア戦では4番を任され、1本塁打としっかり結果を出した。 NPB組で目覚ましい活躍を見せているのが近藤健介だ。ヌートバーとの1、2番コンビで大暴れしている。1次ラウンドでは全試合でヒットを打つなどバットで魅せてくれたが、イタリア戦では類まれな「選球眼」で得点機を演出。3回裏の打席でしっかりとボールを見極めて出塁すると大谷のバントヒットで進塁、吉田の遊ゴロでホームに帰還し、先制点をもたらした。
そして日本が誇る主砲のふたり、村上宗隆、岡本和真にも当たりが戻ってきた。岡本は3回に今大会初となる3ランホームランを含む2安打、5打点と勝利の立役者に。村上も2点差に迫られた5回に初の長打でタイムリーヒットを打って流れを引き寄せた。
この素晴らしい打線以上に注目したいのがリリーフ陣だ。韓国戦では3失点を喫し、降板したダルビッシュのあとを受けた今永昇太、宇田川優希、松井裕樹、高橋宏斗が手堅い継投を見せ、圧勝劇に貢献。
イタリア戦では一、三塁に走者を抱えて降板した大谷のあとを継いだ伊藤大海が完璧な火消しを見せ、今永、ダルビッシュがつないで最後は大勢が走者を出しながらもしっかりと無失点で抑えた。
注目の準決勝は、3月21日午前8時(日本時間)プレイボールで、プエルトリコ対メキシコの勝者との対戦となる。勝てば、22日午前8時(日本時間)に開始となる決勝戦に進出する。
決勝に進んだ場合の対戦相手は、すでに準決勝に進出しているキューバか、19日に行なわれる準々決勝で対戦するアメリカとベネズエラの勝者となる。
ここから先はこれまで以上に激しい試合、総力戦になるはずだが、大谷とダルビッシュを中心にチーム一丸となった史上最強の侍ジャパンが優勝する瞬間を見届けよう!