日本中を熱狂の渦に巻くワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も、あと残すところ4試合だ。現地土曜日に行なわれる準々決勝、アメリカvsベネズエラ戦を経て、いよいよベスト4が出揃う。
そんななか、WBCは今大会の観客動員数やテレビ視聴率、グッズ販売等のあらゆる数値が過去最高を記録していることを発表した。アメリカが初戦でメキシコに土を付けられ、優勝候補だったドミニカ共和国が1次ラウンド敗退を余儀なくされるなど、大会自体のレベルとエンターテインメント性の向上も顕著だ。日本国内は言うに及ばず、世界規模で大盛り上がりを見せている。
だが、そうした上昇ムードを傍目に見ながら、少し寂しげな反応を示したのが韓国メディア『SPOTV News』だ。「日本が48%、プエルトリコが61%だ! 全世界の野球ファンが興奮するなかで韓国だけが冷め切っている」と題して、次のように論じている。
「日本のテレビ視聴率(世帯別/関東圏)が凄まじい。1次ラウンドの韓国戦が44.4%と過去のWBC最高視聴率を叩き出すと、その6日後の準々決勝・イタリア戦では48.1%を記録してあっさり更新した。もともと大きな注目を集めるところで、今回は大谷翔平やダルビッシュ有らメジャーリーガーが加わって期待値が跳ね上がったのだ」
さらに同メディアはプエルトリコがドミニカ共和国を破ったゲームでは、同国の国内視聴率が61%に達した事実に驚愕した。「底辺から這い上がったチェコ代表は成績に関係なく話題になった。母国にも小さくない熱狂を運んだようだ」と伝え、イタリアやオーストラリアも望外の結果で存在を誇示したと称賛。「メキシコなどは大統領が応援に駆け付けた。出場国が発するエネルギーは尋常なレベルではない」と感服した。
そのうえで、「韓国はまるで冴えない」とバッサリ。「日韓戦の国内視聴率はライブ放送した三社を合わせても11.7%に過ぎず、前回大会を大幅に下回った。代表チームは1次ラウンドで敗退する憂き目に遭い、むしろファンの怒りを深く理解するための大会となった。国内に比較的成功しているプロ野球リーグを持ちながら、世界的な潮流から取り残されてしまったのだ」と嘆く。
そして最後に、「3年後の開催が予定されている第6回大会で、我々の韓国野球はなにかしらポジティブなエネルギーを携えて、大会を終えることができるだろうか」と想いを馳せた。
構成●THE DIGEST編集部
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そんななか、WBCは今大会の観客動員数やテレビ視聴率、グッズ販売等のあらゆる数値が過去最高を記録していることを発表した。アメリカが初戦でメキシコに土を付けられ、優勝候補だったドミニカ共和国が1次ラウンド敗退を余儀なくされるなど、大会自体のレベルとエンターテインメント性の向上も顕著だ。日本国内は言うに及ばず、世界規模で大盛り上がりを見せている。
だが、そうした上昇ムードを傍目に見ながら、少し寂しげな反応を示したのが韓国メディア『SPOTV News』だ。「日本が48%、プエルトリコが61%だ! 全世界の野球ファンが興奮するなかで韓国だけが冷め切っている」と題して、次のように論じている。
「日本のテレビ視聴率(世帯別/関東圏)が凄まじい。1次ラウンドの韓国戦が44.4%と過去のWBC最高視聴率を叩き出すと、その6日後の準々決勝・イタリア戦では48.1%を記録してあっさり更新した。もともと大きな注目を集めるところで、今回は大谷翔平やダルビッシュ有らメジャーリーガーが加わって期待値が跳ね上がったのだ」
さらに同メディアはプエルトリコがドミニカ共和国を破ったゲームでは、同国の国内視聴率が61%に達した事実に驚愕した。「底辺から這い上がったチェコ代表は成績に関係なく話題になった。母国にも小さくない熱狂を運んだようだ」と伝え、イタリアやオーストラリアも望外の結果で存在を誇示したと称賛。「メキシコなどは大統領が応援に駆け付けた。出場国が発するエネルギーは尋常なレベルではない」と感服した。
そのうえで、「韓国はまるで冴えない」とバッサリ。「日韓戦の国内視聴率はライブ放送した三社を合わせても11.7%に過ぎず、前回大会を大幅に下回った。代表チームは1次ラウンドで敗退する憂き目に遭い、むしろファンの怒りを深く理解するための大会となった。国内に比較的成功しているプロ野球リーグを持ちながら、世界的な潮流から取り残されてしまったのだ」と嘆く。
そして最後に、「3年後の開催が予定されている第6回大会で、我々の韓国野球はなにかしらポジティブなエネルギーを携えて、大会を終えることができるだろうか」と想いを馳せた。
構成●THE DIGEST編集部
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