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「金儲けを優先して権威を削いだ」韓国メディアが運営側による“日程変更”をあらためて糾弾!「日米の意向が作用した」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.20

準決勝でキューバを14対2で圧倒。WBC連覇に王手をかけた。(C)Getty Images

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はいよいよクライマックスを迎える。アメリカがキューバを圧倒して2大会連続の決勝進出を果たし、日本時間3月21日にはもうひとつの準決勝、日本vsメキシコ戦が開催される。同22日に行なわれるファイナルでの日米決戦実現に、期待は高まるばかりだ。

 アメリカの決勝進出を受けて、あらためて大会運営側の"日程変更"を糾弾したのが韓国メディア『NEWSIS』である。

 当初の予定では、日本が準決勝まで勝ち進んだ場合、1次ラウンドの順位に関係なくアメリカと対戦する予定となっていた。実際にWBCの公式サイトに掲載されたトーナメント表には、「1次ラウンドの順位に関係なく準決勝に進出すれば20日(日本時間21日)に対戦する」と注釈が添えられていた。

 ところが、である。アメリカが1次ラウンドのプールCを2位通過する結果に終わると、WBC側は準々決勝の日程を変更。結果的にトーナメント表においてアメリカは日本とは逆の山に入り、日米両国は決勝まで顔を合わせない配置となった。当初より準々決勝が1日前倒しになったメキシコ代表の監督が怒りを露にするなど、アメリカ中心と取られかねない一方的な決定に批判が集まったのだ。

『NEWSIS』は「野球のワールドカップと謳われるWBCであってはならないことが起きた。組み合わせを変更して自ら論争を招いたのである」と断じ、次のように評している。

「アメリカが準決勝で日本と対戦することを避けるために、組み合わせを修正したのではないかと勘繰られても致し方ないだろう。公式サイトに記載されていた注釈を消去したため、疑惑はますます大きくなった」

 さらに同メディアは「日本とアメリカの意向がかなり作用した」とも指摘。両国が1次ラウンドで全試合を現地19時スタートで消化したのに対し、他国はナイターの翌日に12時開始という過酷な状況も強いられたと主張した。「日本は連続して4試合を行なえたため、準々決勝まで十分に休める日程でもあった」と書き加えている。
 
 そして、世界大会としてのステータスを確立すべきWBCに苦言を呈した。

「MLB選手の出場に制限がなくなり、真剣勝負を繰り広げる"野球のワールドカップ"という意味合いが強くなった。にもかかわらず、WBC側が公平性を欠き、自分たちの意のままに大会を運営する姿を見せてしまった点は、明らかに自ら権威を削ぐ行為だ。

 今後WBCは定期的に開催されるという。次回は2026年と決まっている。大会事務局が次の大会でも公平性を無視して独善的に振る舞うようならば、"野球のワールドカップ"は権威をふたたび損ない、金儲けを優先する大会と見る向きが強くなるだろう」

構成●THE DIGEST編集部


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