韓国球界はいまだ“逆風”が吹き続けている。去る3月21日に幕が閉じたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での惨敗が尾を引いているのだ。
1次ラウンドは大会を制した日本代表と同組(プールB)に属した韓国。しかし、初戦のオーストラリア代表戦(7対8)を落として迎えた日本代表との“日韓戦”は4対13と大敗。その後に2連勝を飾ったが、3大会連続の準々決勝進出を逃したのである。
大会を通して、終始、投打がかみ合わなかったチームに国内では非難轟々。韓国野球委員会(KBO)が「KBOと10球団は今回のWBCの結果に大きな責任を痛感し、さまざまな叱責の声を謙虚に受け止めています」と謝罪をしたが、いまだ代表チームの責任を問う論説や、韓国球界の未来を不安視する声が上がり続けている。
ただ、実際に世界との差を体感した選手たちは前を向いている。現地3月31日に行なわれたKBOリーグのメディアデーに登場したク・チャンモは「本当に残念だった」と振り返ったうえで「今よりも頑張らないといけない」と意気込んだ。
日韓戦での先発登板も囁かれた26歳の左腕は、昨季の国内リーグで11勝5敗、防御率2.10と好投した実力派だった。それだけにWBCでもブレイクが期待されたが、2試合に投げて防御率13.50と散々な内容に終始したのである。
ゆえに「かっこいいところが見せられなかった。イ・ガンチョル監督にも本当に申し訳ない。僕のせいで何かみんながねじれた感じだった。大会後は正直、自信をなくしていた」と吐露。そのうえで世界の舞台で痛感させられた実力差を語った。
「実戦で結果を出さないといけなかった。準々決勝からの試合を観ていて、日本やアメリカの投手たちの制球力や球威が、僕らよりも一段階上だと感じた。他の国の良い選手を見て、今の自分の限界も感じた」
それでも「とにかく世界に追いつくために努力する」と語ったク・チャンモ。26歳で世界を見た左腕は、ここからどう成長していくか。日本のライバルにもなり得るだけに注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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1次ラウンドは大会を制した日本代表と同組(プールB)に属した韓国。しかし、初戦のオーストラリア代表戦(7対8)を落として迎えた日本代表との“日韓戦”は4対13と大敗。その後に2連勝を飾ったが、3大会連続の準々決勝進出を逃したのである。
大会を通して、終始、投打がかみ合わなかったチームに国内では非難轟々。韓国野球委員会(KBO)が「KBOと10球団は今回のWBCの結果に大きな責任を痛感し、さまざまな叱責の声を謙虚に受け止めています」と謝罪をしたが、いまだ代表チームの責任を問う論説や、韓国球界の未来を不安視する声が上がり続けている。
ただ、実際に世界との差を体感した選手たちは前を向いている。現地3月31日に行なわれたKBOリーグのメディアデーに登場したク・チャンモは「本当に残念だった」と振り返ったうえで「今よりも頑張らないといけない」と意気込んだ。
日韓戦での先発登板も囁かれた26歳の左腕は、昨季の国内リーグで11勝5敗、防御率2.10と好投した実力派だった。それだけにWBCでもブレイクが期待されたが、2試合に投げて防御率13.50と散々な内容に終始したのである。
ゆえに「かっこいいところが見せられなかった。イ・ガンチョル監督にも本当に申し訳ない。僕のせいで何かみんながねじれた感じだった。大会後は正直、自信をなくしていた」と吐露。そのうえで世界の舞台で痛感させられた実力差を語った。
「実戦で結果を出さないといけなかった。準々決勝からの試合を観ていて、日本やアメリカの投手たちの制球力や球威が、僕らよりも一段階上だと感じた。他の国の良い選手を見て、今の自分の限界も感じた」
それでも「とにかく世界に追いつくために努力する」と語ったク・チャンモ。26歳で世界を見た左腕は、ここからどう成長していくか。日本のライバルにもなり得るだけに注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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