プロ野球

大谷翔平への“故意死球”発言が炎上した韓国投手はいまだ今季登板ゼロ!所属チームがさらに1週間の“復帰延期”を発表

THE DIGEST編集部

2023.04.08

延びに延びているコ・ウソクの戦列復帰。結局WBCは帯同したものの一度も登板機会が訪れなかった。(C)Getty Images

 大谷翔平への"故意死球"発言が物議を醸した韓国代表投手、コ・ウソクはいまだ今季初登板を果たせないでいる。今週末に1軍へ復帰してマウンドに上がる予定だったが、所属するLGツインズがさらに1週間の延期を発表したのだ。

 あまりにも軽率だったのが、今年1月の発言である。韓国メディアから「日本の大谷翔平にどう挑むのか?」と問われた24歳のストッパーは、「大谷とは真っ向勝負がしたい。でも投げる場所がなければ、痛くないようにぶつけようかな」と冗談交じりにコメント。これが故意に死球を予告するものと解釈され、まずは韓国国内でファンからバッシングを浴び、その後に日本へ飛び火した。

 慌てたコ・ウソクはすぐさま、「弁明の余地はない。自分の立場をわきまえずに発言したことを反省しています」と謝罪。その後は順調にWBC開幕に向けて調整を続けていたが、日本入りした直後の強化試合・オリックス戦で途中降板を余儀なくされた。首から肩にかけて痛みを感じたため大事を取ったのである。

 だが、症状は見た目以上に深刻で、結局2022年シーズンの韓国セーブ王はWBCで一度も投げることなく大会を後にした。帰国から2日後の3月16日にあらためて精密検査を受けたところ、右肩の筋肉の一部に炎症が確認され、2週間の休養と薬物治療が必要と診断される。軽傷とは言い難い状況で、4月1日のKBOリーグ開幕には間に合わない見通しとなった。
 
 そしてここに来て、さらに復帰が延期。LGツインズのヨム・ギョンヨプ監督は「2軍で1~2試合投げてからの1軍復帰になるだろう。今季出場は1週間遅らせて、来週末(4月14~16日)の斗山ベアーズとの3連戦に合わせる計画だ」とコメントしている。

 一部報道ではメンタルダメージによる影響も懸念されたが、デリケートな箇所だけにチーム側も復帰に慎重を期しているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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