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プロ野球

「一日で状況が一変した」大谷翔平への“故意死球”発言で揺れた韓国投手が大炎上→怪我でふたたび登録抹消へ

THE DIGEST編集部

2023.05.03

ふたたび戦線離脱を余儀なくされたコ・ウソク。試練が続く。(C)Getty Images

ふたたび戦線離脱を余儀なくされたコ・ウソク。試練が続く。(C)Getty Images

 韓国代表投手、コ・ウソクにとって2023年は試練の一年なのだろう。

 韓国プロ野球のLGツインズでクローザーを務める24歳右腕は、現地4月30日のKIAタイガー戦に登板。8回表の途中から登場すると、9回表に一挙4点を奪われてしまう。普段は150キロ台を誇るストレートが140キロ台まで落ち込み、連打と3ランの集中砲火を浴びたのだ。結局アウトひとつを取っただけで降板。チームはそのまま8対12で敗れて、コ・ウソクは敗戦投手となった。

 全国紙『スポーツ朝鮮』によると、突然の不調の原因は腰痛にあったようだ。翌5月1日に精密検査を受けたところ、腰の筋肉に炎症があったため注射治療が施されたという。すぐさまLGツインズはコ・ウソクを1軍登録から抹消した。

 コ・ウソクと言えば、今年1月の軽率発言が波紋を広げた。韓国代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて調整するなか、地元メディアから「日本の大谷翔平にどう挑むのか?」と問われ、「大谷とは真っ向勝負がしたい。でも投げる場所がなければ、痛くないようにぶつけようかな」と冗談交じりにコメントしたのだ。これが故意に死球を予告するものと解釈され、日本のみならず韓国でも大バッシングを受けた。

 選手本人はすぐさま他意はなかったと平謝り。その後は順調にコンディションを整えていたが、1次ラウンドを闘う日本に入ってから事態が急変する。強化試合・オリックス戦(3月6日)で登板した際、首から肩にかけて痛みを感じたため大事を取り、途中降板を余儀なくされた。

 しかし症状は一向に改善せず、結局WBCでは一度もマウンドに立てぬままに帰国。韓国であらためて精密検査を受け、右肩の筋肉の一部に炎症が確認され、2週間の休養と薬物治療が必要と診断された。それでも完治までにはさらに時間を要し、2軍での調整を経てようやく4月18日に1軍登板を果たしたばかりだった。
 
 今回4失点を食らうまで5試合で投げて無失点と好調を維持していたが、よもやの怪我、大量失点、そして登録抹消だ。『スポーツ朝鮮』は「一日にして状況が一変した」と報じ、コ・ウソク再離脱でブルペンに不安を抱えるLGツインズ、ヨム・ギョンヨプ監督のコメントを紹介。診断結果は全治1週間程度ながら、指揮官は「もし痛みが早く消えても2週間程度はかかるだろう。身体を完璧な状態に戻すには3週間くらいは必要だ」と見通しを示している。

 先日のメディア取材ではWBCに出場できなかった無念を涙ながらに告白したコ・ウソク。なんともトラブルが絶え間なく見舞われる、不運な上半期となってしまった。

構成●THE DIGEST編集部

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