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大谷翔平の”ルース超え”の快挙に米メディアの反響止まず!「100本塁打以上の選手で奪三振数が歴代トップだぞ!」

THE DIGEST編集部

2023.05.10

ベーブ・ルースの通算奪三振数を上回った大谷。神様超えの快挙に米メディアから喝采が相次いだ。(C) Getty Images

 二刀流スターが米球史に、大きな金字塔を打ち立てた。

 ロサンゼルス・エンジェルスは本拠地で昨年のワールドチャンピオンであるヒューストン・アストロズと対戦し、大谷翔平は「3番・投手兼指名打者」で先発。今季8度目のリアル二刀流で出場した。

 大谷は初回に"野球の神様"と称されるベーブ・ルースの通算501奪三振に並ぶと、2回には振り逃げを含む3三振を奪い、通算504個目の三振で"神様超え"を達成した。3回には新人ザック・ネトの今季1号ソロでエンジェルスが先制し、1点をリード。打線の援護をもらった大谷は4回まで1安打、5奪三振の力投でゼロを積み重ねた。

 だが5回1死二塁で、9番マーティン・マルドナードにカウント2-2から5球目のシンカーを左中間に運ばれる逆転2ラン本塁打を浴びた。その後も3連打を食らい、もう1点を追加された大谷。ここはなんとか後続を打ち取り、3点までにしのいだ。

 6回からは安定した投球を取り戻した大谷。7回にはホームランを打たれたマルドナードを153キロのシンカーで空振り三振に斬って取り、しっかり仕返し。通算奪三振を「507」に伸ばした。

 大谷は7回を投げきり、6安打、2四球、7奪三振、3失点で降板。防御率は2.74となり、66奪三振は今季のアメリカン・リーグ1位に躍り出た。

 打線はアストロズ先発のフランバー・バルデスを攻略できず、大谷も3打数無安打に抑えられた。エンジェルスは1対3で敗れ、大谷は今季初黒星を喫した。
 
 試合に敗れたものの、米メディアは二刀流の"神様超え"の快挙を称えている。米スポーツ専門放送局『Fox Sports』は「ショウヘイ・オオタニがベーブ・ルースの通算奪三振数を突破した!」と2回終わりに、元祖二刀流の記録を抜いたと速報でリリース。「オオタニは現在、キャリア通算100本以上のホームランを打った選手の中で、最も多くの投球回数を記録している」と付け足した。

  米スポーツサイト『Yardbarker』は「ショウヘイ・オオタニは2018年にメジャーリーグでデビューして以来、ベーブ・ルースとの比較は絶え間なく続いている」との書き出しから「火曜日の夜、エンジェルスの二刀流プレーヤーは、ついにベーブを追い越した」と敬意を込めた。

 同メディアは続けて、「オオタニがアストロズのジェレミー・ペーニャから奪った三振は、日本のスターがマウンドで奪った通算502個目の三振である」と強調。「MLB公式の統計によると、ルースの奪三振数は501。彼は現在、100本以上のホームランを打った選手の奪三振数で歴代トップに躍り出た」とその偉業を説明した。

 さらに、同メディアは大谷のスタッツを列挙し、近年の目覚ましい進化を強調する。「オオタニは2018年、打率.285、出塁率.361、長打率.564、22本塁打、61打点を記録しながら、マウンドでも4勝2敗、防御率3.31という成績を残し、アメリカン・リーグ新人王を獲得すると、瞬く間に大注目された」と説明。

 そのうえで、「2021年、オオタニは自分が投げる試合でヒットを打つようになった」と指摘。「そのシーズン、投手では130.1イニングを投げて9勝2敗、防御率3.18、156奪三振。打者では打率.257、46本塁打、100打点、OPS.965を記録し、リーグMVPに選ばれた」と、より二刀流でのパフォーマンスが進化していると主張。事実、ここまで大谷は投打で過去2シーズンよりもハイペースなスタッツを記録している。

 各方面の米識者から感嘆の声が漏れる大谷のパフォーマンス。異次元の二刀流プレーヤーは、唯一無二の道を歩き続けている。

構成●THE DIGEST編集部

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