アメリカの高校野球で起こった珍しいサヨナラ勝ちのシーンが、日本でも大きな話題を集めている。

　衝撃の結末を伝えたのは、米メディア『Jomboy Media』の公式SNSだ。とある高校野球大会の決勝戦で起こったエンディング動画で、「チャンピオンシップは相手チームが勝ったと思って喜んでいる間に、振り逃げから２点を取られて終了した。残酷だ」とのキャプションが添えられている。

　その内容はというと――。地域大会の決勝で対峙したのはホーネルとパル＝マックの２チーム。前者が５対４でリードして迎えた最終回（７回）だった。２死一、二塁のシチュエーションで、ホーネルは投手が打者を見逃し三振に仕留める。歓喜の優勝に選手たちが感情を爆発させるが、どうも空気がおかしい。

　三振の瞬間、捕手はボールを捕球し切れておらず、実は少し前にこぼしていた。いわゆる振り逃げだが、捕手は打者にタッチを試みるも敵わず、審判は軽くジェスチャーでセーフと宣告。にもかかわらず捕手は一塁に送球もせず、投手のところに駆け寄って抱きついていたのだ。

　当然、パル＝マックのランナーたちは続々とホームイン。一挙逆転でのサヨナラ勝ちを収め、逆にまさかの劇的な幕切れに歓喜の輪を作ったわけだ。

　ホーネルでただひとりだけ二塁手だけが終始慌てた素振りで、「おい、まだ２アウトだぞ！」と絶叫している様子がなんとも物悲しい。ホーネルの選手たちは執拗に審判団に食い下がったが判定が覆るはずもなく、肩を落として立ち去るしかなかった。
  　この動画が米メディアや野球記者たちの間で広く拡散されると、日本のツイッター上でもさまざまな意見が飛び交った。

「やっぱり残酷だわ……」
「こんなことってある？」
「まさに天国から地獄」
「横浜対東海大相模の振り逃げ3ランを思い出しますね」
「ユニフォームの色をなんとかしよう」
「ルール把握して、としか言えん」
「３回見直してようやく理解した」
「どう考えてもキャッチャーがおかしい」
「凄まじいカオスよ」
「しっかり走ってた相手はあっぱれよね」

　などなど詳しい分析や推察に加えて、ユニークなツッコミもそこかしこで展開されている。

構成●THE DIGEST編集部

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