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MLB

衝撃の事実が判明! 最速170キロ右腕がすでにエンジェルスの“歴代最速球トップ10”を独占!「まだ2回登板しただけなのに…」

THE DIGEST編集部

2023.06.02

スター性も抜群のジョイス。いまMLBでもっともホットな投手のひとりだ。(C)Getty Images

スター性も抜群のジョイス。いまMLBでもっともホットな投手のひとりだ。(C)Getty Images

 とんでもない事実が判明した。

 現地6月1日、ロサンゼルス・エンジェルスは敵地でヒューストン・アストロズと対戦。試合には2対5で敗れたものの、米ファンやメディアを熱狂させたのが、ひとりの投手の熱投だった。エンジェルスの3番手で登場したのは、先月メジャー昇格したばかりのベン・ジョイス。7回表に全10球を投じたが、すべてフォーシームの100マイル(約160.9キロ)超えを達成した。

 5月29日のシカゴ・ホワイトソックス戦でMLBデビューを飾ったばかりの22歳は、大学在籍時に驚愕の169.8㎞を叩き出した超逸材だ。この日も堂々たる投球で真っ向勝負を挑み、ヒット1本を許したものの、1回をシャットアウト。球界を代表するホセ・アルトゥーベとジョーダン・アルバレスをともに三球三振に仕留める暴れっぷりである。この日の最速は102.9マイル(約165.5キロ)で、10球平均は101.7マイル(約163.6キロ)を計測した。

 まさに剛腕による豪速球ショーだが、大手通信社『AP』のジョー・リーディ記者がとあるデータを引っ張り出してきた。MLB公式のデータ解析ツールである「STATCAST」が導入されて以降、エンジェルスの投手陣が記録した「速球スピードランキング」で、そのうち1位から11位までをすでにジョイスの球が占めているというのだ。

 リーディ記者は「ベン・ジョイスはまだ2回登板しただけだが、もう所属チームの最速投球のトップ11を独占している」と驚きをもってツイート。この日アルバレスに投じた102.9マイルがトップで、そこから10位タイの101.6マイル(約の(163.5キロ)までがすべてジョイスのフォーシームだ。合計2イニングで全22球を投げたのみ(そのうち21球が速球)。驚異的な数字である。
 
 ちなみに大谷翔平がMLB公式戦でマークした最速は、2022年9月のアストロズ戦の101・4マイル(約163・1キロ)。オープン戦では過去に101.9マイル(約163.9キロ)を、先のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝・イタリア戦では102.0マイル(約164.1キロ)を、そして北海道日本ハムファイターズ時代には16年10月のソフトバンク戦で165キロを記録している。この165キロは佐々木朗希(千葉ロッテマリーンズ)と並んで、現在のNPB日本人最速記録だ。

 はたしてまだMLBでのキャリアをスタートさせたばかりのジョイスは、どこまで最速記録を伸ばすのか。ちなみにMLB最速は、カンザスシティ・ロイヤルズの35歳左腕、アロルディス・チャップマンが2010年9月にマークした105.1マイル(約169.1キロ)となっている。

構成●THE DIGEST編集部

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