メジャー1年目、激動のシーズンを送っている。今月19日、オークランド・アスレティックスからボルティモア・オリオールズへのトレード移籍が発表された藤浪晋太郎だ。
今季、アスレティックス先発陣の一角としてシーズン開幕を迎え、メジャーデビューを果たすも4連敗と満足な結果が得られず、配置転換で中継ぎへ。その後の登板でも失点を喫し、四死球で自ら崩れる場面も少なくなかった。
チームも最下位に沈む中、藤浪にはさまざまなシチュエーションでの登板機会が与えられてきたが、6月に入ると、状況は一変した。持ち前の力強い速球で打者を打ち取る場面が増え、6試合連続で無失点を記録するなど、見違えるような投球を繰り広げていた。
その目覚ましいパフォーマンスが、大きな転機へと繋がる。7月も半ばを過ぎ、他球団の主力選手のトレード話に花が咲くこの時期に、藤浪はア・リーグ東地区で首位を走るオリオールズへ移ることとなったのだ。
今季、開幕から強さを見せてきたタンパベイ・レイズと激しく首位を争っているオリオールズが、ポストシーズン進出を成し遂げるための戦力として日本人右腕を迎え入れたことは明らか。オリオールズの地元でも藤浪獲得のニュースは大きく報じられている。
ボルティモアのニュースサイト『The Baltimore Banner』は現地時間7月21日、藤浪の特集記事を配信した。記事では「アメリカン・リーグで低迷が続くチームでプレーしていたフジナミが、最高の成績を残しているチームでプレーすることになった」と報じており、さらに「開幕後、最初の4試合で防御率14.26を記録した後、ブルペンに移された。リリーフとしての防御率は5.40で、7月の防御率は2.25だった」とここまでの内容を振り返っている。
その上で「登板イニング数が減った今、フジナミはレパートリーをフォーシーム・ファストボールとスプリッターだけに絞った。この2つの球種は、彼が最もコントロールしやすい球種だ」と投球内容の変化にも言及。他にも「オリオールズはフジナミが好転すると信じている」と新戦力への期待の言葉を綴っている。
現地メディアからの評価も決して低くはない藤浪。新たなユニフォームを纏い早速、公式戦のマウンドにも立っている。現地時間7月21日のレイズ戦、2番手として起用され、登板直後に初球をいきなりスタンドに運ばれるという、ほろ苦い新天地デビューとなった。
それでも、新たな舞台に立った藤浪はこれまで同様、自身の課題をクリアし、役割を全うすることに変わりはない。再スタートを切ったルーキーはここから、頂点を目指すチームの一員としてその右腕を振ることになる。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】オリオールズ初陣で痛い洗礼を浴びる藤浪晋太郎
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今季、アスレティックス先発陣の一角としてシーズン開幕を迎え、メジャーデビューを果たすも4連敗と満足な結果が得られず、配置転換で中継ぎへ。その後の登板でも失点を喫し、四死球で自ら崩れる場面も少なくなかった。
チームも最下位に沈む中、藤浪にはさまざまなシチュエーションでの登板機会が与えられてきたが、6月に入ると、状況は一変した。持ち前の力強い速球で打者を打ち取る場面が増え、6試合連続で無失点を記録するなど、見違えるような投球を繰り広げていた。
その目覚ましいパフォーマンスが、大きな転機へと繋がる。7月も半ばを過ぎ、他球団の主力選手のトレード話に花が咲くこの時期に、藤浪はア・リーグ東地区で首位を走るオリオールズへ移ることとなったのだ。
今季、開幕から強さを見せてきたタンパベイ・レイズと激しく首位を争っているオリオールズが、ポストシーズン進出を成し遂げるための戦力として日本人右腕を迎え入れたことは明らか。オリオールズの地元でも藤浪獲得のニュースは大きく報じられている。
ボルティモアのニュースサイト『The Baltimore Banner』は現地時間7月21日、藤浪の特集記事を配信した。記事では「アメリカン・リーグで低迷が続くチームでプレーしていたフジナミが、最高の成績を残しているチームでプレーすることになった」と報じており、さらに「開幕後、最初の4試合で防御率14.26を記録した後、ブルペンに移された。リリーフとしての防御率は5.40で、7月の防御率は2.25だった」とここまでの内容を振り返っている。
その上で「登板イニング数が減った今、フジナミはレパートリーをフォーシーム・ファストボールとスプリッターだけに絞った。この2つの球種は、彼が最もコントロールしやすい球種だ」と投球内容の変化にも言及。他にも「オリオールズはフジナミが好転すると信じている」と新戦力への期待の言葉を綴っている。
現地メディアからの評価も決して低くはない藤浪。新たなユニフォームを纏い早速、公式戦のマウンドにも立っている。現地時間7月21日のレイズ戦、2番手として起用され、登板直後に初球をいきなりスタンドに運ばれるという、ほろ苦い新天地デビューとなった。
それでも、新たな舞台に立った藤浪はこれまで同様、自身の課題をクリアし、役割を全うすることに変わりはない。再スタートを切ったルーキーはここから、頂点を目指すチームの一員としてその右腕を振ることになる。
構成●THE DIGEST編集部
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