ヒヤリとする場面だった。

　現地７月27日、ロサンゼルス・エンジェルスが敵地でデトロイト・タイガースと対戦。大谷翔平は「２番・DH兼投手」で先発登板、その２回裏だった。１対０でリードするなか、先頭のケリー・カーペンターを内角低めのフォーシームでファーストゴロに打ち取る。ベースカバーに入ってアウトを取るも、その直後に大谷の右腕が走ってきたカーペンターに接触。大谷はヒジのあたりを振って痛がる素振りをみせた。
【動画】投手・大谷翔平がタイガース走者と接触するハプニング！ 右腕を痛がる素振りも…

　これを見たエンジェルスのフィル・ネビン監督とトレーナー、そして水原一平通訳が素早くベンチを飛び出して状況を確認。大谷は大丈夫だと伝えて、すぐさま続投が決まった。４回裏を終え、打者12人に対して６奪三振のパーフェクト。５回裏の先頭だったカーペンターにセンター前へ運ばれ、初ヒットを許している。

　米メディア『The Athletic』でエンジェルス番のサム・ブラム氏は「カーペンターとぶつかってオオタニはかなり痛がっているように見えたが、最終的には問題なかったようだ」と胸をなでおろし、地元紙『LA Times』のエンジェルス番であるサラ・バレンズエラ記者も「腕の痛みで苦しそうだったけど…」と心配そうに呟きつつ、「大丈夫そう。まだ投げているわけだから」と続けた。
  　米データ会社『Codify』は「ショウヘイ・オオタニの怖い瞬間！」と記し、動画でハプニングの様子を伝えている。さらに次の投稿では「親愛なるショウヘイ、そんな風に腕は出してはいけないよ」と冗談交じりに呼びかけた。

　前日のタイガース戦が雨天中止となり、この日はダブルヘッダーが組まれた。日本時間の午前２時スタートのゲームに大谷は先発しており、６回表を終えてエンジェルスが５対０でリードしている。２試合目は午前５時の開始予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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