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「言葉が出ない…」拙攻拙守を繰り返すエンジェルスに米記者の嘆き止まらず!「4試合のうち3試合で11失点以上だぞ!」

THE DIGEST編集部

2023.08.15

12失点で大敗したエンジェルスのネビン監督は厳しい表情で記者の質問に答える。(C)Getty Images

 拙攻拙守に嘆きが止まらない。

 ロサンゼルス・エンジェルスは敵地でテキサス・レンジャーズと対戦。アメリカン・リーグ西地区首位を走るチームに、エンジェルス打線はわずか1安打。守備も3失策するなど、まったくいいところなく二桁失点で完封負けを喫した。

 レンジャーズの先発はニューヨーク・メッツからトレードで途中加入したマックス・シャーザー。通算212勝、3度のサイ・ヤング賞を誇る右腕が圧巻のピッチングを見せる。7回(100球)を投げて11奪三振、1四球、無失点。しかも、2回にマイク・ムスタカスのセカンドへの内野安打1本だけに抑える快投で、エンジェルス打線に三塁すら踏ませなかった。

 メジャーを代表する右腕の投球術は、偉才も攻略できなかった。シャーザーと公式戦初対戦となった大谷翔平は第1打席、内角のカットボールでタイミングを外され空振り三振。5点ビハインドの4回、カウント1-2と追い込まれると最後はカーブに手が出てしまい、2打席連続三振。6点を追う7回、3度目の打席では初球のチェンジアップを打ち損じ、三塁フライに倒れた。
 
 投手陣もレンジャーズ強力打線の猛攻に遭い13安打を許す。守備の面でもエラーを重ねた挙句、大量12点を献上。一方的な試合展開で、見せ場なく大敗を喫してしまったエンジェルスに現地はさまざまな反応を示している。

 米メディア『The Athletic』でエンジェルス番記者のサム・ブラム氏は自身のX(旧ツイッター)に「ここ4試合のうち3試合でエンジェルスは11失点以上だ。投打ともに良くない。さらに守備も悪い」と投稿。3つのエラーを犯した守備にも苦言を呈した。試合終了後には再びXを更新。「エンジェルスは0-12で敗れた。24人の出塁を許し、自分たちが出した走者はわずか2人だけ。内野安打が唯一のヒットだった」と怒りに満ちた文面を綴った。

 同じく悲鳴を上げているのは、エンジェルスの地元メディア『247Sports』のテイラー・ブレイク・ウォード氏だ。同記者もXに「エンジェルスはレンジャーズとのシリーズ開幕戦を12点差で落とし、8月は3勝10敗となり、ワイルドカード争いから7ゲーム差だ」と力なくリポート。2014年以来となるプレーオフ出場が、ますます遠くなる敗北に「他に言うことがない。本当に言葉が出ない」と意気消沈だった。

 これでチームは今季59勝61敗。借金生活から抜け出せず、悲願のプレーオフ進出へ厳しい状況が続き、フィル・ネビン監督の悩みは尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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